エンディングノートを書いたり、身の回りを整理したりと、人生の後半を見据えて取り組む人が増えています。でも一方で、「私はまだ大丈夫」「終活はしない」という人も。
実際、終活は「しなければいけない」ものではありません。人によっては、ムリに進めなくても大丈夫なケースもあります。では、「終活をしなくてもいい人」とは、どんな人なのでしょうか? 今回は、その特徴を3つご紹介します。
終活をしなくていい人の特徴1:すでに1度、身の回りの整理を経験している人
例えば、配偶者に先立たれて遺品整理を経験した人は、「ものを持つこと」や「残された人の気持ち」をよく理解しています。その経験から、自分の身の回りもある程度整理されていたり、持ち物を最小限にしていたりと、終活らしいことを「自然と済ませている」ことが多いです。
「この年になると、必要なものって限られてくるのよね」
そんな言葉が自然に出てくる方は、ムリに終活をしなくても、すでに整った暮らしをされているケースが多いでしょう。
終活をしなくていい人の特徴2:子どもや身近な人と、日頃からよく話をしている人
終活の目的は「自分の『思い』を残すこと」や「残された家族を困らせないこと」。でも、日頃から家族や同居の子どもとこまめに話をしている人なら、わざわざ書類に残さなくても、伝えたいことはきちんと伝わっているかもしれません。
例えば、
「お葬式は簡素にしてほしい」
「口座は〇〇銀行と△△銀行だけ」
などの希望や情報が、家族の間で共有されていれば、それも立派な終活の1つと言えます。
普段から会話がある関係性が築けていれば、ムリに「終活をするぞ」と気負わなくても、必要な備えは整っている場合もあります。
終活をしなくていい人の特徴3:もともと持ち物が少なく、暮らしがシンプルな人
「使わないものは持たない」「必要な分だけあればいい」そんなふうに、もともとモノが少ない暮らしをしている人は、終活でアレコレ整理する必要もないでしょう。また、「人に迷惑をかけないように」と普段から気を配っている方ほど、身の回りがすっきりしていて、家族も困らないよう工夫されています。
こうした方は、自然と「終活済み」に近い状態を保っているとも言えるでしょう。
終活は「しなきゃ」より「できることから」
終活は、必ずしなければいけないものではありません。これまでの暮らし方や家族との関係の中で、すでに「整っている人」もたくさんいます。大事なのは、自分が納得できること、家族とムリなく過ごせること。
気になる人は、できるところから。あえて、しない選択もアリでしょう。何事も「自分らしい形で」というのが一番自然です。