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書き込みありの教科書や、古い部活用品はメルカリで売れる? 学用品売買の注意点

物価高が進む昨今、子どもの教育でも節約が進んでいるようです。メルカリでの学用品の取引について、売買のポイントや注意点を解説します。

川崎 さちえ

執筆者:川崎 さちえ

フリマアプリ・ネットオークションガイド

メルカリの学用品売買の注意点は?

メルカリの学用品売買の注意点は?

物価高が進む中で節約を意識する家庭も少なくないでしょう。洋服や日用品、そして食品といった日常生活に必要な分野以外に、子どもの教育関連でも節約が進んでいるようです。

うまく活用すれば、お得に必需品を手に入れられたり、もう使う予定のない道具を売ることもできます。メルカリで学用品や部活用品を売買する際の、ポイントと注意点を紹介します。
<目次>

メルカリでは参考書や部活で使うものの取引が活発に

参考書や教科書の取引が、昨年の同期と比べても1.2倍に増えた(出典:株式会社メルカリのプレスリリースより。以下同)

出典:株式会社メルカリ プレスリリース

メルカリが5月に発表した4月のトレンド通信からは、教科書や参考書の取引件数が活発になったことが分かります。昨年の同期と比べても1.2倍になっていることから、学校で使うものをメルカリで安く買いたいというユーザーが増えていることがうかがえます。

特に4月は新学期を迎えるにあたって、制服や部活の用具など、教科書や参考書以外でも新調が必要なものもあり、出費が増えた家庭も多いでしょう。節約できるところは節約しようという考えがあるのは当然ではないでしょうか。

メリカリには学校で使うものがたくさん出品されていますが、取引をする場合には注意点もあります。ここからは参考書や教科書、絵の具セットやお習字セット、部活の用具に分けて詳しく解説していきます。
 

1.参考書や教科書の売買のポイント/注意点

参考書や教科書の売買で注意したいこと

出典:株式会社メルカリ プレスリリース

教科書に関しては、義務教育である小学校や中学校はお金を出して買っているわけではありません。しかも税金を使っているものなので教科書を出品するのはいかがなものかという意見もあります。

一方高校になると教科書は自身が買って使うものなので、不要になればメルカリに出品して売ることにも抵抗はなさそうです。市販の参考書と同じ感覚で売買ができるのでしょう。

◾️出品者:書き込みがあっても出品に問題なし
教科書や参考書は勉強をするために使うものなので、書き込みがあるのは当然です。ダメージには違いありませんが、そのまま出品しても問題ありません。文章が読めないようなレベルでなければ、書き込みがあるからといって出品を諦めなくても大丈夫。もちろん商品説明に「書き込みがあります」と記載は必要です。

◾️購入者:内容をしっかり確認
購入する場合には、自分がほしいと思っているもので間違いがないのかを確認することは大切です。参考書の場合、同じタイトルであっても年代によって内容が異なることもあります。また問題集の場合は、解答がついてくるかどうかも念のため確認しておきましょう。中には問題のみで解答がついていない商品も出品されているからです。

2.絵の具セットやお習字セットの売買のポイント/注意点

学校では授業で使用する絵の具セットやお習字セット、裁縫セットなどを購入することになります。

◾️出品者:全てそろっていなくてもいい
学校で使う「◯◯セット」は、必要なものがセットになっている状態で販売されています。でもメルカリに出品する中古品は、全てがそろっていなくても出品自体には支障はありません。今あるものをリスト化して、漏れなく商品説明に記載しておけばトラブルにはならないでしょう。

また使用済みのものは、状態が悪い場合もあります。絵の具セットではパレットが汚れてしまいますし、お習字セットでは筆が真っ黒になっているかもしれません。あまりにもダメージが大きいようであれば、出品物からそれらを外してしまいましょう。出品物の見た目が悪くなるのを防ぐこともできます。

大きさや内容量に合わせ、メルカリ便の宅急便やゆうパックを使用する場合が多いと思います。送料が高くなる傾向にあるため、メルカリへの販売手数料を加味して販売価格を設定する必要があります。

◾️購入者:ケースのデザインなど子どもに確認
ダメージを確認するのは必須。また、お子さんが使うものなので、もちろんご本人に確認してから買った方がよいとは思います。例えば絵の具セットのケースのデザインはいろいろあるので、好みに合わせる必要があるでしょう。

3.部活の用具の売買のポイント/注意点

部活の用具の売買の注意点

 

出典:株式会社メルカリ プレスリリース(https://about.mercari.com/press/news/articles/20250513_newsletter/

部活にもよりますが、用具がとても高価な場合も少なくありません。剣道の防具や楽器などは数万円することもありますし、いざ入部しても途中で辞めてしまう可能性がゼロではないので、価格を抑えた中古品でスタートするのも賢明だと思います。

◾️出品者:使用期間やダメージを明確に伝える
特にスポーツ関係の部活であれば、用具を使えば多少なりダメージが加わるものです。また汗をかくこともあって、ニオイがついている場合もありますので、しっかり確認しておきましょう。ただニオイは人の感覚で違ってくるので、表現が難しい部分です。自分では気にならなくても、他の人からすれば気になることもあるので「使用しているため、ニオイが残っているかもしれません。敏感な方の購入はお控えください」という注意書きをしておいてもよさそうです。

また口を直接つける楽器は、もしその部分が外れるならば外して出品するのもアリです。いくら消毒としているといっても、ちょっと……と感じることもあるからです。

また前述の絵の具セットなどと同じように送料には注意したいところ。例えば剣道で使う防具はもともとサイズが大きいですし、コンパクトにたたむことができません。メルカリ便の宅急便やゆうパックで送ることになるので、送料が高くなりがちです。

◾️購入者:これまで使っていたものと同じ型の商品がよい場合も
メルカリでは商品の試着ができないので、これまで使っていたものと全く違うものを買うのはリスクがあるかもしれません。例えばシューズの場合、メーカーによってサイズ感が違ってくることもあります。せっかく買ったのにサイズが合わないとなると使えないですから、これまで使っていたのと同じもの、あるいは同じメーカーがよいかなと思います。


学校で使うものは、できるだけ節約したくないと考える方もいる一方、上手に使えば、ご家族、お子さんともに納得できる形で節約ができる領域でもあるのでしょう。もちろんお子さんが中古では嫌と感じることもあります。相談の上で購入することが大切ですね。
 

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