語り合いがもたらす効果

活動5
最初はしら~っとした空気でしたが、徐々に和やかに、そしてにぎやかに。あちらこちらで笑い声がこだまします。
センパイたちの熱い思いに反して高校生たち。最初はかなり戸惑い気味です。
「なんだ?こいつら。キャストとか、センパイとかって、何を言っちゃってるの?」
簡単に言ってしまえばそんな反応。
ま、当然かもしれません。学校の授業の時間にやってきた初めての大学生に、いきなり心を開けるわけはないですよね。

けれども、不思議なもので、高校生たちは、話を聞いているうちに、どんどん身を乗りだしていきます。そして、話を聞き終わると、そばにいる友だちやキャストと自然に、「私もこんなことを考えているの!」と話が弾みます。

1人のセンパイの話は、20分程度。終わると、また別のセンパイの話を聞くという具合に、2巡、3巡すると、あちらこちらで話声や笑い声が大きくなり、体育館が熱気に包まれていきます。

誰かと話していると「そうそう!私もね~」と自分のことを話したくなるときがありますよね。まさにそんな感じ。センパイの話を聞き、自分でも気づかなかったような奥のほうの思いがあふれてくるのでしょう。

発展途上のセンパイだからこそ言えること

活動4
体育館のあちらこちらに、輪ができ、センパイの語りを聞いたり、それ以外のキャストと話したり。過ごし方は、それぞれです。
センパイたちも20代前半。まだまだ発展途上です。今の思いが、何かのきっかけで大きく変わる可能性もあります。将来の夢を軌道修正しなければならないことに直面するかもしれません。

センパイたちも、自分の道を模索中なのです。自分を語ることで、新しい発見をしているのに、違いありません。そんなどこか、未熟さを抱えたセンパイたちは、高校生にとって手を伸ばすとその背中に届きそうな存在。だからこそ、共感でき、自分の身に引きつけて、進路を見つけるヒントにできるのかなとガイドは思いました。

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