ボランティア/ボランティア関連情報

自由研究にも!わが家の自給率は何%?(3ページ目)

最近、にわかに注目の“食料自給率”。食の不安と食料危機が叫ばれる中、食料自給率が39%のお寒い状況がクローズアップされているのです。でも自給率ってどう計算するの?わが家の場合は?をやってみました!

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

自給率0.05%の食材とは

ゴマやナタネ、大豆、小麦などは、海外からの輸入なしでは無理!が現状です。
それは、植物油。たとえば、中華風キュウリは、塩で軽くもみ、酢、ごま油、隠し味に砂糖を使って和えています。調味料もすべて国産と表記されているもを使っていますが、唯一、ごま油の原料のごまは国産ではありません。日本のごまの自給率は0.05%ですから、流通しているごま油のほとんどは国産ではないでしょう。

実際に自給率を計算してみましょう。まず、キュウリ自体は96%が水分といわれるので、カロリーはゼロに近くなり、献立としてのカロリーは、調味料分のみとします。

調味料の配分は、ごま油大さじ1、酢大さじ1、塩小さじ1、砂糖少々です。各調味料のカロリーを袋の表示を見ながら算出してみたところ以下のような数字になりました。

砂糖11.52キロカロリー……100グラム384キロカロリーで使用分3g分、
ごま油は117キロカロリー……100グラム、900キロカロリーで、大さじ1、グラムにすると13グラム程度なので
酢3.6キロカロリー……大さじ1あたり3.6キロカロリー
塩0キロカロリー……塩はほぼ0キロカロリー

計算すると総量132キロカロリーになります。

このうち、ごま油だけが輸入100%、ほかは国産100%使用していますので、ごま油分を除いたカロリーは15キロカロリー。計算してみると

15キロカロリー÷総カロリー132キロカロリー×100=11%

なんと、国産にこだわっているはずなのに、高カロリーのごま油を使ったために中華風キュウリの自給率は11%です。ショックな数字です。

ナゲットの自給率は?

サラダ油も同様で、材料のナタネの自給率0.05%程度です。冷凍チキンナゲットも、ナタネ油が使われていると表記されていますが、これは国産ではありません。チキンナゲット100グラムが246キロカロリーで、脂質が12.5グラム。なので、100gの脂質分のカロリーは30.75キロカロリーで、ナタネ油を引いた国産熱量(カロリー)は、215.25キロカロリーとなります。自給率は、

215.25キロカロリー÷246キロカロリー×100=87.5%

鶏肉も小麦も国産であっても、自給率は87.5%となるわけです。

玉子焼きやラタトゥイユも同様に少量の油を使っていますので、それぞれ自給率95%、90%とアバウトに設定して、ガイド家のお弁当の自給率を計算してみました。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます