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洞爺湖サミットの必須ワード MDGsってなに?(2ページ目)

ミレニアム開発目標、略してMDGs。耳慣れない言葉かもしれませんが、7月の洞爺湖サミットでは地球温暖化と同じくらいに注目される国際社会の公約です。で、その意味することは?一足お先に、予習しておきましょう。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

達成は難しいのが現実

貧困も飢餓もない世界を作るために、私たちに何ができるのでしょうか。サミットはそれを考えるいい機会です。©EyesArt, Inc.これらの目標は2001年からカウントされ、2005年に節目の年として進捗状況も報告されています。そして、今年、2008年は、達成期限までの折り返しの年となります。

願わくば目標の半分くらいに届いていてほしい時期ですが……。現状では多くの目標の達成が厳しいとされています。

ターゲット2の飢餓の撲滅1つとっても、1990年以降、サハラ以南にアフリカでと南アジアでは慢性的な飢餓に苦しむ人が、数百万人単位で増加したといわれています。目標2初等教育の完全普及では、ターゲット3として「2015年までに、すべての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了できるようにする」あげられていますが、こちらに至ってはいまだにサハラ以南のアフリカでの小学校就学率が3分の2と、目標達成にはほど遠いのが現実です。

洞爺湖サミットでアフリカが議題に上がるのも、このMDGsの達成つまりは、国連の公約を実現するためには、政府、企業、そしてNGOの枠を超えて何ができるのかを考えるためなのです。

日本が果たす役割に注目!

地球
NGOフォーラム
これからの世界がどうなってほしいのか、2008 G8 NGO フォーラムでは100万人のメッセージを集め、首相に届けるキャンペーン「100万人のたんざくアクション」を実施中。あなたも協力してみませんか?(写真はアースデイTokyoの際のものです)
洞爺湖サミットには、そういった重要な役割があるわけなのですが、ホスト役となる日本政府は、大丈夫なのでしょうか……。国内の政治がバタバタしているためか、それどころじゃないのか、なかなか国としての指針を示せていないようです。それを案じて、洞爺湖サミットをNGO側から考えるために作られた“2008 G8 サミットNGO フォーラム”では「北海道洞爺湖サミットの行方を案ずる緊急声明」も発表されています。

日本国内にも、問題山積ではありますが、国際社会の公約を達成するために何ができるかを真剣に論じることも、サミットのホスト国としてまた先進国としての役目。日本なりの行動の指針を示せるように、私たちも注目していきたいものですね。

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「クイズで学ぼう!2008年注目のエコワード」

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