ガイドも途上国を支援する投資家に!
ガイドが融資したSharafat Gasimovaさんは43歳。2人のお子さんを持つ働くお母さんです。 |
融資を希望する起業家は、アジア、アフリカ、中南米、オセアニアなど世界中に存在しているので「どの人にしようか」となかなか迷うところですね。また、融資の対象も、「建設」や「衣料品販売」「美容院経営」などさまざま。NGOの活動に慣れているせいか、少々違和感も覚えました。そう、これはNGOの支援活動ではなく、あくまでも“事業”なのです。
そこで、ガイドは次の3つの基準で選びました。
条件1 農業や漁業などの第一次産業で融資を求めている人
条件2 「たぶん、一生、行くこともないだろうな」という国
条件3 でも自分とどこかでつながっていることが実感できる国
その他、性別、年齢、家族構成、その国との関わりなど考えられる条件はいくつかありましたが、優先したのは上の3つ。そして、選んだのが、アゼルバイジャンで牧畜を営むSharafat Gasimovaさん。牛を購入するお金として600ドルを募っていました。
25ドルから始める国際協力
アゼルバイジャン共和国は、カスピ海に面した小国。キャビアの発祥地とされています。 |
Sharafatさんの年齢は43歳。ガイドと同年代というのも親近感を覚えました。融資は25ドル。最低額ですが、まぁ、最初ってことで。これで晴れてガイドも小規模起業家を支援する投資家となったわけです。
25ドル、日本円にしたら2700円程度です。それが、Sharafatさんが牛を飼い、牧畜業を安定して行うために役立ち、いずれは返済していただけます。とても、わかりやすいシステムです。しかも、「Sharafatさんの仕事がうまく行きますように」と自然と応援したくなる気持ちが生まれます。
融資をした起業家の動向がわかるブログパーツもあります。ガイド記事でご紹介したようにフリースペースに貼って、こまめにチェックすると、なおさら親近感が沸いてきます。
お金を出した事実がそういう気分にさせるのか、それとも顔とプロフィールが明確にされているからなのか。応援したくなる人のために、直接役立つといういわば究極の直接支援である点もKIVAのシステムのユニークな点です。