洞爺湖サミットではNGOの動きにも注目
ほっとけない 世界のまずしさが製作したMDGsのロゴ。このロゴを見る機会も多くなるはず! |
MDGs(ミレニアム開発目標)とは、2000年9月ニューヨークで開催された国連ミレニアム・サミットで採択された国連ミレニアム宣言でまとめられた21世紀の国際社会の目標です。このサミットには147の国家元首を含む189の加盟国代表が参加し、世界の貧困人口の半減や初等教育普及など2015年までに達成すべき8分野の目標を掲げています。
2008年は達成期限である2015年までの中間年となりますが、現状ではエイズや結核などの感染症、妊産婦の健康改善、乳幼児死亡率削減といった保健分野などでの遅れが目立っています。そこで、達成努力を加速するため、特に開発途上国の保健対策について、北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で取り上げられる予定です。
これには政府だけではなく、日本の80団体以上からなるNGOのネットワークも政策提言を行うことを表明していることで、今年、大きく注目されることが予想されます。
東京のゴミはサーマルリサイクルされることに……
ゴミと資源の分別は基本のエコ。それは今後も変わりません。 |
サーマルリサイクルとは、エネルギーのリサイクルのことで熱回収の意味です。ゴミを焼却して発生した熱で発電(廃棄物発電)や、燃えた後のものを固形燃料として利用します。東京23区では、2008年度から廃プラスチックをサーマルリサイクルにすることになりました。つまりはプラスチックゴミも可燃物として処理され、発生した熱を再利用することになったのです。
本来は、廃プラスチックは分別回収し、出来る限り再利用することが望ましいとされています。東京都は、廃プラスチックの分別回収は各区の判断にゆだねるとしていますが、コストがかかることや施設が整っていない等の問題があり、可燃物として回収する区が多くなりそうです。もちろん、新聞やアルミ缶、ペットボトルなどの資源の回収は従来通り行われますが、廃プラスチックを可燃物として処理することには抵抗のある声も多く、サーマルリサイクルの是非が今後問われていくことになりそうです。
ただね、燃やすか、リサイクルかではなく、そもそもプラスチックゴミの出ない社会の仕組みを論じることのほうが重要なのでは?とガイドは思うのですが……。
北京オリンピックはエコ五輪
エコのイメージがやや薄い中国ですが、五輪を機に変化するかも? |
北京オリンピックの重要なテーマはエコロジー、つまり環境保護です。「エコ五輪」を三大理念の一つとして掲げています。大気汚染をなくし、環境にやさしいオリンピックを実現させるために導入が推進されているのがレンタサイクルです。
五輪開催までに、地下鉄の入り口や商業地区、ターミナル、ホテルやオフィスビル、団地、大学のキャンパスなど約200カ所に5万台の自転車を設置がされる予定です。レンタルしたり、返却したりがどこでもできることから、環境にやさしい観光をしながら、オリンピックの応援ができるというわけです。また、電気で走るエコバスも登場し、会場までの足として活躍する予定です。
急速な経済発展による環境汚染や食の安全への不信感などによって、“エコ”のイメージからイマイチ遠い中国ですが、この取り組みでイメージ一新となるのでしょうか? 注目しましょう。