優先席には、あなたが座ろう!

妊産婦にやさしい環境づくりを目指し、厚生労働省が公募したマタニティマーク。妊娠初期は立っているだけでも辛いことを知ってください。
このタイトル、書き間違えではありません。もし優先席が空いていたら「誰かのためにあけておく」のではなく、あなたが座りましょう。それが譲るのが苦手なあなたが、気持ちよ~く席を譲るための第一歩。

ただし、携帯メールを打ったり、「疲れているから」と必要としている人が来ても席を立たなかったり、爆睡するのは厳禁ですよ。そういうことをしそうな日は、優先席だけには座らないでください。そこのところは絶対に間違えないでくださいね。

優先席に座る目的は「必要としている誰か」のために、あなたがそこを「キープする」ことにあるのですから。

優先席は、お年寄りや体の不自由な方、ケガや病気の方、妊娠中や赤ちゃん連れの方など、立っているのが大変な方が「優先的に」座る席。健康な人は、あいていても座るのをちょっとためらわれますよね。

これは、BABY in MEという妊娠中の女性のためのバッジ。このバッジを付けている人を見かけたら、まだお腹が大きくなくても、積極的に譲ってくださいね。©BABY in ME
でも、ときおり見かけませんか? お年寄りや体の不自由な方が近くにいても、優先席に居座ったまま知らんぷりしている人。

そういうとき、
「席をあけてあげたら、いかがですか?」
と、言えますか?……なかなか言えませんよね。

当事者の方も「座りたいな~」と思っても自分から
「座りたいんですけどぉ」とは言いにくいのです。
だったら、必要とする方が来たら、即座に譲れるように、あなたがあいている優先席に座ってキープしておくのです。

「席を譲るには勇気が必要」な人こそ、優先席から始めよう!

内部障害・内臓疾患を示すマークとして作られたハート・プラス・マーク。健康に見えても、しんどい辛い思いをしている人もいることを知りましょう。©ハート・プラスの会
この話を知ったのは、聴覚に障がいをもちながら、福祉やボランティアをテーマにライター活動を続ける小椋知子さんからでした。小椋さんも、障がいをもつ人たちの社会進出や自立を目指して活動する牧口一二(いちじ)さんから教えていただいたそうです。

それまで、ガイドは「優先席は、あいていてもできるだけ座らないほうがいい」と考えていましたから、これを知ったときには「なるほど! こんな考え方もあるのか」と目から鱗が落ちる思いでした。

シャイな人も、この方法なら「どうぞ」って言いやすくなりますよね。
「人に声をかけるのが苦手なの」
という人は、席を譲る第一歩の方法として試してみてはいかがでしょうか。

次のページでは「そもそも優先席って必要? どうしても譲りたくないときにはどうすればいいの?」について考えます。