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フィリピン・レイテ島の緊急支援情報(2ページ目)

2月17日に起きたフィリピン・レイテ島での大規模な地滑りは、のどかな農村をわずか数秒で飲み込むすさまじいものでした。被災地の様子と日本のNGOの支援状況をまとめました。

筑波 君枝

執筆者:筑波 君枝

ボランティアガイド

半年で150万ドルの支援金が必要

地球の肺ともいわれる熱帯雨林の伐採が地滑りの要因となっているとも指摘されている。それは日本にも深くかかわっている問題だ。
この大災害に国際社会の支援も始まりました。国際赤十字・赤新月社連盟(世界150カ国の赤十字と31カ国の赤新月社の国際的連合体)では、復興のために今後6カ月間で150万ドル(約1億8000万円)の支援金が必要と協力を求めています。

各国からは中国が18日に100万ドル(約1億1800万円)、台湾が10万ドル(1180万円)米国が10万ドル(約1180万円)、オーストラリアが74万ドル(約8700万円)のほか、シンガポールやスペインも救援を表明しました。

日本からは、緊急援助物資2500万円相当が、21日にフィリピン政府に届けられています。

日本の緊急援助団体も現地に到着

各国のNGOの緊急援助チームも続々と現地に到着しています。日本のNGO、AMDA(アムダ)も、日本人医師や看護師とスタッフが21日に被災地のギンサウゴン村に到着しました。さっそく8名に対して診療を行っています(女性3名、男性5名。15歳以下が2名)。災害で受けた傷よりも、大きなショックを受けたことで、慢性疾患を悪化させている患者が目立っているとのことです。

被災地の避難所では、目の痛みや、風邪症状、さらには水ぼうそうやはしかも確認され、感染の広がりも心配されています。身内を失い、精神的なダメージを受けている人も多く、救出作業と共に心身共の医療支援の必要性が高まっています。

救援金募集情報

他にも各団体で支援活動や救援金の募集が始まっています。2月22日現在で、募集を行っているのは、以下の通りです。
AMDA(アムダ) ……21日から現地で緊急医療支援活動を開始しています。
金光教平和活動センター……フィリピン現地職員を物資調達・管理を担当するスタッフとして2名派遣し、AMDAの活動に協力しています。
CODE海外災害援助市民センター……緊急募金活動を開始。スタッフの派遣も現在検討しています。
アジア日本相互交流センター・ICAN……緊急支援活動をするフィリピンのNGOへの救援金の募金を開始。
オックスファム……18日にスタッフが現地入りし、支援のためのニーズ調査を行っています。

なお、現在のところ物資の寄付を募っているところはありません。

情報は日ごとに変化してきます。リンク集レイテ島への緊急支援情報に、最新情報を更新していきますので、詳細はこちらからどうぞ。

【関連サイト】
アジア森林パートナーシップ(AFP)……アジアの森林伐採を考える政府機関とNGOとのネットワーク
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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