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入試は願書記入から始まっている(3ページ目)

私立小学校においては、入試は願書記入から始まると言っても過言ではない。それは面接において願書に基づいて質問がなされるからだ。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

嘘や作り話は書かない

万年筆
事実に基づく具体的な表現を盛り込みたい
言うまでもなく願書がいくら重要だからといって、強い印象を与えるために「嘘」「偽り」を書いてはならない。なぜなら事実でないことは面接で見破られてしまうからだ。面接官は何年も毎年多くの受験生と保護者を見てきている。表面だけを見てごまかされたりはしない。

だから、「やっていないこと」「思っていないこと」を書かないで欲しい。むしろ、願書に書くからには「書いてあることを事実にする」くらいの心構えが必要だ。例えばある母親は自分が料理を得意でないことを意識して、面接で子どもが母親の得意料理を聞かれて困らないように、手作り料理を習得し、ことある毎に出すようにしていた。

あるいは好きな食べ物を聞かれて「ハンバーガー」と答えないように、入試までファーストフード店に立ち寄らなかった家庭もある。もちろんこの点だけを真似してもだめで、便利で安易な生活を改めて昔ながらの家庭に近い生活を取り入れるということがポイント。

今どきと思われるかも知れないが、古き良き時代の価値観を守ろうとしている学校も多いことを忘れないようにしておきたい。

もし記入欄に余裕があって具体的なエピソードが書けるなら、面接での質問につながるので記入したい。例えば「元気に走り回ることが好きなので、サッカーをやっています」としてあれば、面接で「お子さんがサッカーをしていて良かったと思うことはありますか?」と聞かれるかも知れない。そうしたら「チームプレーを通して友だちと仲良く助け合うことを学びました」と答えられるだろう。

作り話ではなくて、でも一般的でありきたりな内容でないことを書ければ大げさなことでなくてもよい。「明るい性格」と書くかわりに「家族を朗らかにさせてくれる」と書いた方が具体的なイメージがつかみやすい。



いかがだろうか。たかが願書と思われるかも知れないが、実はそこから入試が始まっているのだという意識を持って真剣に記入して欲しい。さらに夫婦のどちらか一方だけが書くのではなく、話し合いながら作り上げていくようにしたい。

面接の際に記入者でない方に願書に基づいた質問がなされることも多いのだから。また可能ならしかるべき人に内容の添削を依頼するのも良いだろう。幼児教室の先生でこれを断る人はいないはず。そして提出するもののコピーを保存しておくこと。来るべき面接に備えるためだ。



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