小学校受験準備 ペーパーテストが全てではありません!
個別テストや集団テスト対策も考えないと… |
その認識には大きく抜け落ちているものがあります。それを知って準備をしなくてはなりません。では、どんな点が不足なのでしょうか。それは次の通りです。
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■個別テスト
ペーパーテストと併用か、個別テストだけの学校も多く存在します。最近はペーパーの訓練を積んでくる幼児が増えたために、逆にペーパーテストを廃止する学校も出てきました。
その替わりに個別テストが実施されます。本人面接の中で行われる場合もあります。先生が簡単な課題を与えて、子どもの対応を見ます。一問一答の形式もあれば、簡単な道具などを使って、子どもにやって欲しいことを指示する場合もあります。
いずれにせよ、コミュニケーション能力と問題解決能力が試されます。
■集団テスト 子どもを何人かのグループで一緒に遊ばせながら行動を観察します。リーダーシップや協調性、積極性が見られます。一つの課題にグループで取り組む場合もあります。ここでは決められたルールが守れるかも重視されます。
このテストの怖い点は、ただ楽しく遊んでいるように思えることです。子どもはテストされている意識がないので、ありのままの姿が出てしまいます。
■面接 小学校入試では家庭教育のあり方、子育ての姿勢が問われます。お子さんの様子を通しても見られますが、面接で親を見るというのも重要です。願書に書いてあることと矛盾するような発言や態度がないか試されます。子どもを幼児教室で鍛えても親の方が地を出してしまうこともあるでしょう。親子に同じ質問をして食い違いをチェックされるかも知れません。
以上のように今の子どもにとって弱い点が入試でチェックされると言っていいでしょう。幼児教室に通うだけでは十分ではありません。幼児教室では家庭での指導のポイントを指導してくれます。それを毎日家庭で実践しなくてはなりません。ありとあらゆる機会が受験準備につながることに気づくべきです。
そしてそれは受験がなくても、お子さんにとっていいものだということです。そうすれば軒並み10倍と言った小学校入試で学校との縁が得られなくても後悔することもなくなります。受験を通じて一生の宝物を得るわけですから。
ペーパーテスト以外の受験対策をどうするか
ペーパーテストでは測れない行動観察に対処する方法を考えてみましょう。幼児教室では行動観察講座を設けているところがあります。しかし、先に述べたように週1度か2度1~2時間教室で指導を受けるだけでは不足です。家庭にいる間もできることをしましょう。お受験カレンダー10月号で取り上げた基本的生活習慣チェックを、もう一度この段階で確かめてみましょう。それは全ての基本だからです。