感動する心を育てる
春になると様々な生き物が活動を始めます。春の花が咲いているのを見て、「これは菜の花よ。」と教えるのはなんのためでしょうか。小学校入試問題に出るから?いいえ、そうではありません。なぜ入試にそういった知識問題が出されるのでしょうか?それは家庭で自然に触れて親子一緒に感動する心が育っているかどうかが試されているのです。きれいな花を見て感動する。そして「これは何て言う花なの?」「それは菜の花ですよ。」と自然に花の名前を覚えてしまう。そういう子育てを期待しているのです。
このように育てられたお子さんは、好奇心と知識欲が旺盛で学習する意欲も高いため、学校としても欲しい子どもという訳です。表面だけを知識で覆っても、行動観察の中でその内側が見透かされてしまうので、ペーパーだけでなく実物に触れる機会も同時に作ってください。
その際もコンビニ弁当ではなく、手作りのお弁当を持ってご家族一緒に広い公園などへ出かけられるとお子さんの体験が確かなものになります。決して面接対策ではないのですが、こういう家族のお出かけの際に、手作りのお弁当を食べる経験を繰り返していると、普段は忙しくて市販の総菜に頼っていたとしても、子供の記憶にしっかり残るでしょう。
屋外で身体を動かす
外で運動し身体をつくろう! |
「でんぐり返し」や「立ち幅跳び」ができない子が多数派になっているという調査もあります。小学校入試では運動能力も試されるので、部屋の外でしっかり遊んで身体の動かし方を身につけなくてはいけません。ボールや縄跳びを持参で近所の公園で十分ですから、毎週末でも遊びに行きましょう。もちろん毎日ならなお結構です。ペーパーができるだけでは十分ではないのです。
ペーパーは、やり過ぎに注意して
すでに受験準備を始められた方は、ペーパーもこなしているでしょう。でも時々「なんでこれができないの?」と思われるような状況に出くわすはずです。10月のお受験カレンダーにも書きましたが、子供の発達には個人差があります。幼児教室のカリキュラムは平均的な子ども対象に作られているはずで、様々な月齢の子にオーダーメードで与えられてはいません。ちゃんとした教室では「○○ちゃんは、今の段階でこれができなくても全く心配要りませんよ。」というように指導してくれるでしょう。
自宅で市販プリントを用いている場合には、このことを念頭においてください。近頃はマニュアル通りに進まないと心配するお母様も多いので。ただし、過去にできなかった課題はそのままにせず、1~2ヶ月後に引っ張り出して与えてみてください。できるようになっているかも知れませんよ。
また、やらせ過ぎに注意しましょう。ペーパーはできて当たり前。とは言え満点でなければならないというものでもないのです。必要以上にやる必要はありません。十分なだけやったら、余った時間は子ども本来の魅力を磨く方に回しましょう。
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