これからが勝負だ!
基本が80%身についていれば合格に近い |
ある人の話を新聞で読んだ。彼は大学入試3浪中に一念発起し、100日間寝る間も惜しんで集中して勉強し、苦手の数学に取り組んだ。中1の教科書からやり直したそうだ。その結果春の模試で48だった偏差値が60台後半になり、見事東大文Iに合格したとのこと。
この話からわかることは
- 人が本気になった時の集中力は凄い。
- 基本が大事。
だから早く本気にさせることが大事なのだが、合否判定が行われるこの時期が尻に火がつきやすく、子どもが本気になりやすい時期なのだ。ただし、パニックになって焦りだけが先行すると逆効果なので、これからしっかり勉強すればまだ間に合うことを納得させる必要がある。
また、どんな学校の入試でも基本が80%理解できていたら、合格点が取れる可能性が非常に高い。まして複数校受験すれば基本で突破できる学校がいくつもあるはず。入試の基本と一歩進んだ応用問題を集めた、それほど厚くない問題集を確実に解けるようにすれば、短期間でかなり実力をUPさせることができる。
秋の過去問攻略法
夏の過ごし方で「過去問を本番形式で解くのは時期尚早」と書いた。しかし、この時期は実践的に解かなくてはならない。それには次のステップを踏もう。-
出題形式に慣れる
まずは学校独特の臭いや形式に慣れるための練習をする。この段階では時間制限をかけずに取り組む。直近の2回分くらいは模試形式で挑戦するために残しておく。
戦略を持って取り組む
次に、6割の得点を狙って手を付ける問題と、捨てる問題を決めて解いてみる。お子さん一人で判断が難しければ、最初は親子一緒に取捨選択する。
合格最低点をクリヤーする
お子さん一人で問題の取捨選択と時間配分をして、本番と同じ時間で解く。その年の合格最低点をクリヤーすることを目指す。
自信を付けるために直近の過去問は、調子の良い時にとっておき挑戦する工夫も必要。合格最低点をクリヤーできない場合は、学力が不足している部分があるわけだから、間違った部分を塾のテキストなどで復習するのは当然やらなくてはならない。それを知る意味も過去問にはあるのだから。
もちろんこの間塾の勉強もあるので大変だろうが、塾では全科目全範囲を学習するので、個人的には多少手を抜ける部分があるはずだ。そういう時間を使って過去問に取り組む時間を作りたい。
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