生活規模を見直し、無駄を減らすことで、経済的にも精神的にもゆとりを得られます。ここでは、ダウンサイジングで得られる安心感についてご紹介します。
無駄な支出を減らし心地よい生活空間を作る
ダウンサイジングとは単に生活を縮小させることではなく、本当に必要なものに囲まれた心地よい空間を作り出すこと。たとえば、使っていない家具や家電、衣類などを手放すことで、生活スペースが広がり、すがすがしい気持ちになれるはずです。さらに、物が少なくなることで、維持費やメンテナンスのコストも下がります。結果として、支出を削減し、経済的な余裕が生まれます。固定費の見直しで安心感を確保
家計を見直すとき、毎月かかる固定費の削減は大きな効果を生みます。50代になった今、必要以上の住居費や通信費、保険料などにお金をかけていないか確認してみましょう。たとえば、子どもが独立して広い家が不要になった場合、住居を小さくしたり、賃貸に切り替えたりすることで、家賃や光熱費の節約ができます。また、不要な保険を解約することで月々の支出を削減することができます。こうした節約は小さな積み重ねですが、長期的に見れば大きな節約につながり、老後の不安の軽減となります。
少しの買い物で満足感を得る
ダウンサイジングを実現するには、買い物に対する考え方を見直すことが大切です。まず、何かを購入する際には「本当に必要か?」と自問し、必要最低限のものだけを選ぶ習慣を身につけましょう。これによって衝動買いや無駄な出費が減り、シンプルな生活に近づきます。また、買い物の際、「リスト化したものしか買わない」というルールも効果的です。リストにある物だけを購入すれば、「ついで買い」が減り、必要以上に物を増やさずに済みます。
このような買い物のルールが定着すると、ショッピングセンターやコンビニに用もないのに出向くことが無駄に思えるようになります。また、たとえばセールや割引に引かれて不要なものを買ってしまうことも減り、「安いから買う」のではなく「本当に必要だから買う」という基準が自然に身につきます。
さらに、物を増やさない習慣がつくと、家の整理もスムーズになり、クローゼットや収納スペースにもゆとりが生まれます。
自分にとって「必要なもの」を見極め、人生を豊かに
ライフスタイルのダウンサイジングを進めるためには、自分にとっての「必要なもの」を見極める視点が大切です。これには、自分の日常をノートに記録する「ライフログ」を活用し、日々の生活を淡々と書き出す方法があります。続けていると、自分にとって「本当に大切にしたいもの」が自然と見えてきます。「疲れる」「無駄に感じる」といった内容が記録されているものは、自分にとってストレスのモトなのかもしれません。一方で、「楽しい」「充実感を得られる」「好き」と感じるものは、人生を豊かにするために残しておいた方がよいでしょう。このようにライフログを続けることで、生活で大切にすべきことが明確になっていきます。ぜひライフログをつけてみることをおすすめします。