食と健康

Q. 連日ラーメンかパスタの2択なら、体に悪くないのはどちらですか?

【管理栄養士が回答】ラーメンやパスタは、塩分・脂質の摂り過ぎになりやすく、連日となると健康的とは言いにくい献立です。どちらかしか選択肢がない場合、体に悪くないのはどちらなのか、注意点と健康的に食べるコツを含めてご紹介します。

平井 千里

執筆者:平井 千里

管理栄養士 / 実践栄養ガイド

Q. 「連日ラーメン」か「連日パスタ」かなら、どちらの方が体に悪くないですか?

パスタを食べる女性とラーメンを食べる女性

パスタもラーメンも、それ一皿で一食が完結しがち。単品で食べる人は注意が必要です

 
Q. 「米不足のせいで、自炊は麺類ばかりです。さっと茹でればできるラーメンやパスタなど、簡単なもので済ませているのですが、毎日麺類では体に悪いのではないかと少し心配になってきました。連日ラーメンかパスタかなら、どちらの方が健康的に“マシ”でしょうか?」
 

A.  どちらも具材で変えられます。食塩・脂質の摂り過ぎにはご注意を

お米が中心の定食のような一食と比べ、ラーメンやパスタには、あまり健康的ではないイメージがあるものです。ラーメンやパスタは、複数のおかずを必要とせず、単品で一食が完結します。栄養バランスを考えずにシンプルに作っても、お腹はしっかりふくれて、満足感を得やすいことも、不健康になりがちな理由の一つでしょう。

お米以外の炭水化物を主食にする場合、食塩と脂質の摂取量が上がりやすい点も無視できません。特にラーメンやパスタで味付けの濃いものや、こってりしたスープやソースのもの、肉の中でも脂質の多い部位が使われているものは、食塩や脂質の摂り過ぎになりがちです。

それでも米不足の状況で、麺類ばかりになってしまうこともあるでしょう。「どちらが健康的か」は麺とスープの種類だけでは一概には言えません。具材や添える料理によって回答が変わります。同じラーメンでも、肉ラーメンか野菜ラーメンかで異なりますし、同じパスタでも、明太パスタかトマトパスタかで、摂れる栄養素は大きく変わってきます。

少しでも健康にいいものにしたいのであれば、肉ラーメンを食べたいときには、ごく簡単でいいので、野菜炒めを付け合わせとして作るなど、少しの工夫をすることで、栄養バランスもよいものが作れます。

そして、「連日ラーメン」「連日パスタ」と偏るのは、どちらもおすすめしません。お米が食べられないのなら、1日目はラーメン、2日目はパスタ、3日目はパン、4日目はうどんにするなど、同じ小麦粉系のものでも連続しないようにすることで、具材や合わせる料理も変えやすくなります。飽きずに楽しめる、バランスのよい食事作りに、ぜひチャレンジしてみてください。
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