プロのサッカー選手になりたかった少年の夢は、怪我とともの断ち切れました。パイロットになりたくても視力が悪く、日本での取得は無理。でも彼はあきらめなかったのです。アメリカに渡り、パイロットへの道を歩んでいます。中西智裕さんへのインタビュー、後半編です。(前半編は こちら)
英語は人生を百倍楽しいものにしてくれる最高の友達
英語は僕の人生を豊かにしてくれるもの。最高の友達さ! と語る中西智裕さん。 |
トモ君:僕のわがままを聞いてくれる友達ですね。それも沢山のおまけ付きで! 一度しかない人生を思いっきり楽しみたい、そう思っていたら、英語が僕の人生をおもしろいものにしてくれました。
言葉の壁を乗り越え、文化の違いを知るって、計り知れなく楽しいものなのです。挫折から得たものも多く、感謝することの大切さも学びました。英語が色々なものを僕のところに運んできてくれたんです。英語に夢中になっているうちに、いつの間にか、気が付いたら今度は空を飛びたいと思っている自分がいました。
真横に雷が走っていたり、霧で前が見えなくなったり、教官に頭を叩かれたり、飛行機を壊したり(笑)、こんな、ドキドキ、ハラハラ、そしてワクワクするような経験も、やっぱり英語が運んできてくれました。英語は人生を百倍にも楽しくさせる最高のツールだと思います。日本を飛び出しても、堂々と自分を試していける。競争して行ける。やっぱり英語って良い奴だなと思いますね。
ガラガラと音を立てて崩れていった僕の夢
ガイド:今はしっかりと先を見据えて夢に向かって歩いているように見えますが、挫折ってありました?トモ君:小さな挫折ならいくらでもあります。でも人生における最大の挫折感を、18歳の時味わいました。サッカー選手になる、という夢を持っていたんです。ちょうどユースからプロに上がろうとしていた時期に怪我をしてしまったのです。専属のドクターには、全治半年から1年はかかると言われたのです。「あっ、僕の人生はもう終わったな!」 と、当時、高校3年だった僕は勝手に悟ってしまったわけです。サッカーを始めてからサッカーボールに触らなかった日はありませんでした。半年もボールから離れたら、もうサッカー選手としてはダメだな、と思ったのです。半年から1年なんて想像すら出来ない長い時間で、頭の中が真っ白になりました。
僕の人生観がガラガラと音を立てて、すべて変わってしまったように思います。夢を失うことの怖さを嫌と言うほど知った時期でした。そこで諦めてしまったのは、今想えば情けない話です。
さあ、夢をなくし、人生の目標を失ってしまったトモ君、ここからどうやって立ち直っていくのでしょう? 次のページへ