IntervieweeRoger Pulversロジャー・パルバース先生作家・劇作家・演出家東京工業大学教授翻訳の魅力 言葉の奥を見よ日本語にはいろいろな擬音がありますね。「ざわざわ」とか「さらさら」、あるいは、「ごうごう」、「ひゅーひゅー」など。それらが日本語に情緒を加え豊かな表現をかもし出しています。さて、英語にはそんな言葉はないのでしょうか?あります! 実は英単語の中には、いろいろな表情が隠されているのですよ。英単語の奥の深さを教えてくださったのは、作家、劇作家、演出家、そして東京工業大学教授という数々の才能を持つ ロジャー・パルバース先生 です。target="_blank">DHC教育事業部 と target="_blank">英語タウン の共同主催による英語セミナーへおじゃまさせていただきました。「どちらからいらっしゃいました?」「お仕事は何をしていらっしゃいます?」「今日はどうしてこのセミナーにいらしてくださいました?」セミナー開始前、流暢な日本語で、気軽に観客のひとりひとりの声をかけるロジャーさん。どんな人が参加しているのかを知ると同時に、観客の緊張感を解きほぐす、本物のプロだけがなしえる技です。翻訳の勉強をしている人には、またとない機会の素晴らしい講演でした。その一部をお届けします。聴衆に話しかけるロジャーさん熱心に耳を傾けるセミナー参加者次の単語をご覧くださいto toteto lugto haulto schlepどれも to carry「運ぶ」という意味合いをもつ単語です。これらの単語から、持っているものの重さと質がわかったら、あなたは立派な翻訳家です。通訳するときは、瞬時に訳さなければいけないので、「運ぶ」と訳してかまいませんよ。でも、翻訳となると別です。英英辞典と英和辞典を使って、これらの単語を調べてみましょうか?12次のページへ