10月スタートNHKラジオ「ビジネス英会話」の全容 杉田敏先生の「ビジネス英会話」 All About 「ビジネス英語」より |
―― 先生、今日は英語学習者へ向けてのアドバイスを何点かいただきたいのですが、「辞書を食べてしまいなさい」というのではなく、別のアドバイスをお願いできますか?
辞書を食べてしまいなさい
あっはっは!いやー、実は先日、(株)イー・ウーマンの取締役、佐々木かをりさんからインタビューを受けましてね、そんな冗談を使わせていただきました。読んだのですか?―― はい、読ませていただきました。
実は僕は、大杉正明先生や遠山顕さんなんかと一緒によく講演なんかをやるんですが、大杉先生なんか悪乗りしてね、ご自身が作っている辞書を、その辞書が一番おいしいですよ、なんて言ったりするんですよ。
昔の勉強法と今の勉強法は違う
それは冗談として、昔の人はこうやって勉強したなんていう話は今通用しなくなっているよね。先日J.B. ハリスさんがお亡くなりになりましたね。残念です。 同じ頃に五十嵐新次郎先生が番組をやっていて、私もリスナーの一人だったのですが、おもしろい話を聞いたんですよ。確か渋谷だったと思うんだけど、つくりが悪くて大きな柱のある映画館があったんだそうです。その柱の後ろに座るとスクリーンが見えないから誰も座らない。そこに座ると字幕がちょうど隠れるから、そうやって英語の勉強したらしいんですよね。それを聞いて、僕も大きなオーバーコートと懐中電灯を映画館の中に持ち込んで、スクリプトを読みながら勉強しました。
でもね、これって、石器時代の勉強方法だよね。
情報を収集する時代
テクノロジーを利用して自分に合った学習法を探す
「昔の人は苦労したんですよ」なんて、話をしても、最近の若い人は乗ってこないよね。もっとテクノロジーを利用して勉強したらいいんじゃないかな?まさに All About みたいなインターネット情報サイトは利用すべきですよね。簡単に早く、いろいろなことにアクセスできる時代になったじゃないですか。コンピューターでいろいろ調べながら、一番自分に合った学習法を見つければいい。
音声認識のソフトも出てきていますよね。正しく発音するとピンポーンって鳴ったしするらしいじゃない。そんなの昔はなかったですよね。
私がとっても驚いているのは、タイピングソフト。ビデオゲームなんだけどね、正しくタイプすると怪獣をやっつけられるっていうやつ。こんなの昔あったら、もっと早く覚えられたよね。
そういうものをうまく使っていけばいいんじゃないかな。確かにお金はかかるけど、いいものはたくさんあるので、どれが自分にあっているか探すのがいいよね。
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