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10人から15人くらいです。10人以下のときもありました。
―― 教室には、韓国人の英語の先生も一緒の教室にいたのですか?
いいえ、教師は僕ひとりです。45分間、準備してきた資料を使い教えました。パートナーとしての韓国人英語教師はいました。僕が45分授業をしたあと、韓国人の英語の先生が入ってきて、さらに45分間教えます。このときは、韓国語を使い、文法にのっとった授業をします。僕の授業はあくまでも、それまでに習った英語を話すこと、使うことに焦点を当てていました。
この方式はとてもよかったと思います。僕が授業中、生徒たちにうまく伝えられなかった部分は、この韓国人英語教師がフォローし、説明してくれました。
生徒は日本語に訳されるのを待つ傾向が
日本での問題点のひとつとして、こんなことがあげられます。日本人の英語教師とネイティブ教師が同時に授業を進める場合、生徒たちは、ネイティブ教師の声を聞こうとしません。つまり、日本人の先生が訳してくれるのを待ってしまう傾向にあるということです。僕は、ここにいて何の役にたつのだろう、僕なんかいなくたっていいのではないかという気持ちになってしまいます。英語を全部日本語に訳してしまうのなら、どうして僕が必要なのでしょう?生徒たちは、僕が言うことを理解しようとする努力さえ怠ってしまいます。だって、少し待てば、どうせ日本語の訳が聞けるのですから。
脳をフル回転させるのをやめてしまいます。本来は、日本語訳は与えられるものではなく、生徒自身が自分の力で、僕が言った英語をわかろうと努力すべきなんじゃないかな。
ドワイトさん、なかなかするどいところをついていると思いませんか?特に日本の中学校の英語教育に疑問を投げかけているネイティブ教師たちの声をよく聞きます。今後少しずつ良い方向へ向かうことを願うばかりです。
さて、次のページでは、ドワイトさんがどうして日本に来たのか?日本の大人の英語学習者についてどう思うか?そして、ちょっとしたアドバイスをいただきました。⇒ ⇒ ⇒