食事ダイエット

Q. 朝にコーヒーを飲むと太りやすくなるって本当ですか?

【管理栄養士が解説】朝に飲んでいる人も多いコーヒー。しかし、「朝に飲むと体重増加の原因になる」という説があるようです。コーヒーとダイエットの関係性について、分かりやすく解説します。

片村 優美

執筆者:片村 優美

食事ダイエットガイド

Q. 朝にコーヒーを飲むと太りやすくなる?

「朝のコーヒー」は太る?

「朝のコーヒー」は太る?

Q. 「毎朝コーヒーを飲んでいるのですが、『朝にコーヒーを飲むと太りやすくなる』と聞きました。本当でしょうか?」
 

A. どちらかといえば、体重増加の抑制に関わりがある可能性も。ただし大きな期待は禁物です

コーヒーやカフェインの成分に関しては、さまざまな見方がされています。またコーヒーといっても飲み方が幅広いことから、ひとまとめに太る飲み物だと断言することは難しいといえます。このことを前提として、コーヒーとダイエットの関係について解説していきますね。
 
まず、コーヒーを飲むタイミングについてです。コーヒーを飲むのは主にどのようなときでしょうか? 毎食後だったり、ティータイムだったりと、1日のなかでもいろいろなタイミングがありますが、朝の目覚ましに飲んでいるという人が多いのではないでしょうか。
 
忙しい朝、欠食したり簡単なもので済ませたりして出かける日もあるかもしれません。コーヒーだけで済ませてしまった、なんて経験がある人もいるでしょう。朝食は、1日の最初に取る食事で、眠っていた臓器の動きを活発にさせる役割があります。朝食を取ることで、私たちは日中活力的に動くことができるのです。また、朝食を抜くと、昼食を食べた後の血糖値が上がりやすくなるという報告もありますので、体重の増加を気にされる場合には、まずは栄養バランスの良い食事を朝に取ることを徹底してください。
 
その上で、コーヒーを飲むことが体にどのような影響を与えるのかについて見ていきたいと思います。まず、コーヒーを飲む習慣のある人は、そうでない人に比べて空腹時の血糖値が低い傾向があるという研究報告があります。はっきりとしたメカニズムは分かっていませんが、血糖値が低いということは糖尿病のリスクを低減させる可能性があるといえるでしょう。また、インスリンの分泌を抑えることにつながるため、肥満の予防にも効果が期待できます。

ただし、朝にコーヒーを取ることが体重の増減にどのような影響があるかをはっきりと述べている論文は見つかりませんでした。しかし、夜にコーヒーを取ると、カフェインの作用により睡眠に影響を及ぼすため、夜にコーヒーを飲むよりは、朝にコーヒーを飲む方が健康的な習慣という意味では体に良いでしょう。
 
コーヒーの血糖値低減作用により、体重増加の抑制と関わりがある可能性はあります。しかし、コーヒーが体重を大きく減らすものとは考えにくいので、大きな効果を期待するのは禁物。また、砂糖やミルクの使いすぎによって反対に太る原因になる可能性もあることを理解しておきましょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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