今回は、外国人役員秘書兼社内通訳としてお仕事をされている森山純子さんにお話を伺ってみました。現職に就く前は、英語の講師として働いていた森山さん。しかし、心のどこかに通訳に対する憧れがあったと言います。最初は『通訳なんて無理』と思っていたそうですが、ある日、このまま何もしないで、あきらめてしまうのは嫌!と自分の人生の勝負に出ます。努力を惜しまず、着実に夢に近づく森山さんにインタビューしてきました! |
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▼ 自分へのチャレンジ
英語講師の仕事に不満はありませんでした。でも、「転職することで経験と知識を広げたい」「学習者の域を越え、実際に英語を使って仕事をしたい」と思うようになったのです。
▼ 転職前の仕事も現職の仕事にプラスに
実は、日本の大学を卒業した後にアメリカのオレゴン州で 9ヶ月間大学生をしていたのですが、会話のスピードは上がっても文法や語彙力は弱いままだったんです。
しかし、転職前に働いていた予備校と企業研修のTOEIC、英会話のクラスの講師として、授業をしてきたことにより、結果的に自分の英語力も上がりました。このことにはとても感謝していますし、自分自身ラッキーだったなと思っています。
特に予備校の授業を通して文法力を強化できたことは大きなプラスでしたね。講師の仕事を通して、会話力と文法や語彙力のバランスがだいぶ取れたように思います。
▼ やりがいのあった英語講師業、でも通訳になりたいという気持ちがどこかにあった...
講師業にやりがいを感じていましたが、以前から漠然と通訳への憧れもあったんですね。ただ、「私には無理だろう」と、ひるむ気持ちが先に立ち、具体的に何もせずに過ごしていたのです。でも、26歳の時、思い切って様子だけでも見てみようと、名古屋の通訳学校に週に一度、半年間だけ通ってみる決心をしたのです。「このまま何もしないで終わるのも嫌だわ!」と思ったからです。
ロールモデルを探していたのかもしれません。普段は自分が講師なわけですが「自分にも先生が欲しい」「自分よりも頑張っている人と知り合いたい」という思いがありました。
通訳学校では、勉強態度も、英語力も、自分の上を行く人ばかりで、本当にたくさんの刺激を受けました。また、同時に、自分の知識の少なさも痛感しました。クラスで扱う教材のテーマは多岐に渡るのですが、とにかく知らないことばかりだったのです。今の自分に必要なのは、英語力もさることながら、それ以外の『知識』を身につけることだと感じるようになりました。それで、ビジネスの世界をのぞいてみたくなったのです。機会があれば転職しようと思うようになりました。
次のページでは、森山さんが華麗に通訳への道へと転身していくさまを追ってみましょう ⇒⇒