一度は社長になってみたい! せっかく勉強した英語、TOEICのスコア自慢の能書きタレじゃ悲しすぎる! 社内昇進のために英語を勉強するなんてスケールが小さい! いっそのこと、海外に会社を作ってグローバルに活躍してみたい。それでこそ、「英語の活かし方」だ!
だけど、海外に会社を作ってビジネスなんて実際にできるのだろうか?
と言うことで、海外会社設立代行業のサービスを行っている株式会社リッチワールドジャパンの藤田昌三会長(ヤクルトの古田選手似?)に、お話を聞いてきた。場所は新宿住友ビル13階の同社会議室である。
-- アメリカに会社を作るのは簡単だと聞きましたが?
藤田:ええ、とても簡単です。
-- 日本に在住していてもですか?
藤田:もちろんです。そのための代行業ですから。
-- ニューヨークやロサンゼルスにもですよね?
藤田:できます。しかし、私どもがおすすめするのはデラウェア州です。
-- デラウェア州? あまり聞いたことないですが………。デラウェア州について少しお話しいただけますか?
藤田:デラウェア州はわずか人口70万人程度の州ですが、累計で350万社ほど(そのうち現在有効な法人登記は約52万社)が登記されている会社設立の州です。”First State”と呼ばれ、合衆国誕生のときに、最初に州として名乗りをあげた由緒のある州なんです。地理的にはニューヨークとワシントンD.C.の中間です。独立宣言で有名なフィラデルフィアからは電車で20分程度のところです。
-- デラウェア州に会社を作るのがおすすめの理由は?
藤田:会社を設立しやすいからです。設立時にかかるコスト、会社を運営する上で必要となる州税なども、他の州に比べて安上がりなんです。
-- 安上がりなんですか? でも、ニューヨークやロサンゼルス、シアトルなどに会社を作った方がかっこいいような気もしますが………
藤田:かっこいいですか………。でも、その前に何のために会社を設立するのか、目的を考えてみてください。
-- お金を儲けるためです。
藤田:その通りです。お金が儲かるなら、会社はどこに登記してあっても、かまわないと思いませんか?
-- たしかにおっしゃるとおりですね………
藤田:どうもデラウェア州に良い印象をお持ちでないような感じですね。では一つお話しします。マイクロソフトも以前、登記はデラウェア州でした。
-- シアトルではなく?
藤田:そうです。マクドナルドやボーイングもデラウェア州に登記されています。他にも誰もが知っているビッグネームが、デラウェア州に登記しています。
-- そうなんですか!
藤田:ええ。さらに言いますと、ニューヨーク証券市場上場企業の半数以上がデラウェア州企業です。会社法の歴史も一番古く、各州はデラウェア州会社法を模範にして法律を制定しているところが多いいんです。アメリカの法律家は必ずデラウェア州会社法を勉強しているんですよ。