しかし、このようなことを考えていると、なかなかお金は貯まらないでしょう。
というのも、ぜいたくしていないという言葉の裏には「自分が使うお金にムダはない」「使えるお金が少ない」という言い訳が隠れているからです。そこで今回は、お金が貯まらない人が、貯金できる人に変わるにはどうしたらよいかを解説します。
お金が貯まらない人の特徴1:お金を貯める気がなく、今まで通りの習慣を継続している
お金を貯めるには「貯金する」「支出を見直して節約する」などの方法があります。しかし、お金が貯まらない人は「お金を貯めよう」と決意しても、「忙しいから……」「時間がないから……」などの言い訳が多く、行動がなかなか伴いません。節約に取り組んでも、効果の出やすい保険料や通信費などの固定費削減に取り組むのは面倒だからといって後回しにします。一方で、食費を節約するといって安売りのものばかりを買ったり、電気をマメに消したりなど、目先の節約にばかり目が行きます。
このような節約は効果が見えにくく長続きしません。今までと同じお金の使い方を継続する限り、永遠にお金が貯まることはないでしょう。
お金が貯まらない人の特徴2:商品を購入する動機・判断基準が不明確
お金が貯まらない人は、ものやサービスを購入する動機・判断基準が不明確なままお金を使っています。そのときどき、気分に流されてお金を使う傾向にあります。たとえば、友人が持っている洋服や靴、カバンを見たら欲しくなったり、新型の携帯が発売されたら欲しくなったりなどがあります。
また、季節の変わり目に売り出される商品を先駆けで買ったり、「限定品」という言葉に弱かったりというケースが考えられます。商品を購入するのは「必要」を感じた場合のみというよう判断基準を明確に持ちましょう。
お金が貯まらない人が貯金できる人に変わる自分自身への問いかけ「本当に必要か?」
お金が貯まらない人が、貯金できる人に変わるには、まずは今までの生活習慣の見直しです。面倒くさがらずに、今まで漠然と支出していた固定費のチェックから始めてみましょう。通信費や保険料が「今の自分に本当に必要なのか」を考えることから始めましょう。さらに日常の買い物の前にも「この商品は本当に買う必要があるのか?」と自分自身に問いかけてみましょう。
お店で商品を手に取った時、ネットでは商品をカートに移したとき、すぐに支払うのではなく、目の前の商品が必要かどうかを考えてみることで、ムダ遣い、衝動買いを抑えることができます。一呼吸おくことで、もしかしたらよく似たものを持っており、代替できることに気が付くかもしれません。また、以前目新しさだけに惹かれて購入したけど、結局使わなかった……、置き場所に困った……ということを思い出し「やっぱり要らない」となる場合もあるでしょう。
今まで漫然と支払ってきた固定費や買い物の中に、大きなムダがあったことに気が付けば、使い方に気を付けるようになります。また、今まで面倒と感じていた貯蓄に対しても意識が向くようになるでしょう。