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定年後、やりがいを見つけ、充実したセカンドライフを送るという人もいますが、「何をしたらよいか分からない……」という悩みを抱える人もいるようです。人生100年時代と言われる昨今では、定年退職後の時間がとても長くなります。何も予定がなければ、寝て・起きて・食事をして、テレビを観る……を繰り返す日々となってしまうかもしれません。そうならないためにも、早いうちから「老後の過ごし方」に注意を向けておきましょう。
今回は、「老後の過ごし方が分からない!」を解決するための準備を3つご紹介します。
「老後の過ごし方が分からない!」を解決する準備1:続けられる仕事を見つける
定年退職後は、年金と今まで貯めてきた老後資金を切り崩しながら生活するというのもよいですが、続けられる範囲で仕事をしながら、社会とのつながりを維持するというのもよいのではないでしょうか。特に、今まで仕事一筋に頑張ってきた方であれば、定年後も働き続けることに抵抗はなく、かえって生きがいを感じるでしょう。
老後も安定的に収入が得られれば「お金が減っていく……」という不安を和らげることもできるでしょう。また、仕事をすることで、仕事を中心とした予定を組めるようになるので、一定の生活リズムが維持できます。
「老後の過ごし方が分からない!」を解決する準備2:没頭できる趣味を見つけておく
定年退職後の有り余る時間を「趣味」に打ち込むのはどうでしょう。今まで仕事に集中してきた方も、過去のどこかの時点で「時間があれば、思い切り打ち込んでみたい!」と思っていたもの、ことがあったかもしれません。まずは、過去をふり返って、やりたかったことを思い出してみましょう。
熱中できる趣味を持っていれば、趣味を通しての交流関係が広がります。また、自分自身の可能性が広がることに、ワクワクドキドキする日々が始まるでしょう。
「老後の過ごし方が分からない!」を解決する準備3:地域の人々、親族など関わりのある人と交流を深める
「令和4年版高齢社会白書」の中での、高齢者が生きがい(喜びや楽しみ)を感じる程度の調査では、人との交流が多いほど生きがいを感じるという結果が出ています。定年退職後は、家で過ごすことが多くなりますので、近所や地域の人々と気軽に話をするぐらいの関係性が構築できると、楽しみが増えるのではないでしょうか。
どんな場合も、今まで話をしたことのない人同士が急に仲良くなるわけではありません。
まずは、地域のイベント、ボランティア活動に参加したり、町内会の集まりに行ってみたりすることから始めましょう。
また、親、兄弟、親戚などと交流が少なかったという方は、定年を機会に、お互い連絡を取ってみるとよいかもしれません。
その際、住んでいる場所が遠いのであれば、SNSで日常の出来事を報告したり、お気に入りの写真を投稿したりということから始めてみましょう。共通の話題ができれば、自然とつながりが深まるでしょう。
現役時代は、仕事に行くことで、人との交流ができたり、することが与えられたりします。しかし、退職後になると、どう過ごすかは自分次第です。
「何もすることがない」とならないためには、時間を仕事をする・人と交流する・自分を深めるの3つに配分しておくとよいでしょう。