余った日焼け止めクリームを使い切る裏技
夏に活躍した日焼け止めクリームですが、使用期限は「未開封なら3年、開封したら1年」。古いものを使うと、肌トラブルの元になりかねません。でもたくさん残っていてもったいない? それなら裏技でもうひと働きしてもらいましょう。やり方は簡単! 裏技の手順
日焼け止めにはスプレーやジェル状の商品もありますが、今回はクリーム状の商品を使い、日焼け止めに含まれる成分の力を借りて、油性マジックの線やシール糊(のり)の跡、錆(さび)など、取りたい汚れを緩ませて除去する方法をご紹介!専用のリムーバーほどの威力はないものの、わざわざ買わなくても簡単に汚れを落とせるのがメリットです。ただし、本来の使い方ではないので失敗しても自己責任。また、商品によって落ち方が違う場合があることはご了承ください。
注意しないといけないのは、本体の素材。染みになりやすい木や布などの天然素材や、表面が曇ったようにうっすら溶けることもあるプラスチック製品など、そもそも日焼け止めクリームに弱い素材には使用できないので、使う前に商品に書かれた注意事項をよく見てからお試しください。
次の3ステップで汚れ落としは完了です。
◆裏技手順
- 効果を高めるため、対象物の表面のホコリや汚れをさっと落としておく。
- 除去したいものにクリームを直接塗り、ティッシュでこする。落ちにくい場合は、クリームをつけて30分程度おいて再チャレンジ。
- 表面に残ったクリームをきれいに拭き取る。
クリアホルダーやホワイトボードに書いたマジックの線を消す

ホワイトボードに描いた油性マジックの線(1)に残った日焼け止めクリームを塗って(2)、ティッシュでごしごし擦って拭き取る(3)と、元の真っ白なボード(4)に戻りました。
ガラス瓶、冷蔵庫、ホワイトボードやクリアホルダーなど、鏡面に書いたものなら特に簡単に落とせます。これは、日焼け止めに含まれる成分のうち、油に溶けやすい性質を持つ油分に加え、紫外線吸収剤の効果に期待するものです(紫外線吸収剤が含まれないノンケミカル商品では効果があまり期待できません)。
ハサミの錆(さび)を落とす
さびてしまったハサミは、捨てないで日焼け止めクリームで拭いてみれば、意外にも復活します。これは、紫外線散乱剤に含まれる鉱物由来の粉末が、ハサミの錆(さび)の成分を浮かせると同時に、物理的に取り去る力を持っているから。なお、刃物なので、ケガには十分注意しましょう!一度で落ちないときは、クリームを塗ってしばらくおき、またティッシュや布で拭き取るという作業を繰り返します。捨てなきゃダメだと思っていたハサミが蘇ると、ちょっとうれしくなりますよ。
取れなくなったシールをはがす

冷蔵庫の扉に残っていた古いシールの跡も、日焼け止めクリームを塗りこんでしばらくおくと拭き取れました