奈良の寺と神社は、広範囲に点在している

さて、今から奈良についての内緒の話をいたします
奈良の見所は、たいへん広範囲に点在しており、すべてを訪ね歩くには、たいへんな時間を要します。東大寺ひとつとっても大仏殿、二月堂、三月堂、戒壇院などがありますし、奈良公園内には、ほかにも興福寺、春日大社、奈良国立博物館などがあり、かなりはしょって見ても、たっぷり丸一日かかります。

奈良公園内

また、少し離れたところには薬師寺、唐招提寺がある西の京地域があり、さらに離れて法隆寺がある斑鳩(いかるが)地区があります。これらも、思いっきりはしょっても、やはり丸一日、法隆寺と斑鳩をしっかり見ようと思えば、それだけで一日取りたいところです。

西の京
法隆寺
大仏殿に行くと、誰もがその大きさに仰天する

大仏殿に行くと、誰もがその大きさに仰天する

奈良県には、3つの世界遺産がある

京都には「古都京都の文化財」という世界遺産がひとつあり、その中に多くの寺社が属しているのですが、奈良の場合は、「古都奈良の文化財」という世界遺産の中に東大寺、興福寺、薬師寺、唐招提寺などがあり、法隆寺は、「法隆寺地域の仏教建造物」 という別の世界遺産に属しています。さらに、金峯山寺がある吉野山は、「紀伊山地の霊場と参詣道」という、熊野古道などと同じ世界遺産に属します。

が、これだけで奈良の見所を網羅しているわけではなく、飛鳥地区、長谷寺、室生寺、山の辺の道など、世界遺産に属してはいないが魅力的なエリアがたくさんあります。

というわけで、奈良の寺社旅は、「どこを選んでどう回るか」がポイントとなります。今回は基礎編として「古都奈良の文化財に属する主な寺+法隆寺コース」の寺と仏像を中心にご案内をしますが、奈良の魅力は有名な寺ばかりではなく、素朴な風景の中にある小さな寺の仏像も素晴らしいので、2度目、3度目の奈良旅で、さらに深く分け入っていただきたし。
猿沢の池はライトアップも美しい

お得なきっぷの選び方

奈良の寺社めぐりでお世話になる交通機関は、JR、近鉄、奈良交通のバス、の3つです。奈良には新幹線の駅がないため、名古屋か京都、もしくは大阪経由で奈良入りする人がほとんどだと思います。その3都市から近鉄を使い、奈良の主な見所を巡るバスなどがセットになったきっぷがいくつかあります。

奈良世界遺産フリーきっぷ ~奈良公園エリア
奈良公園内の寺社と薬師寺、唐招提寺の基本コースのみ。京都のついでに一日だけ奈良に行きたい人に適します。京都発なら1590円。

奈良世界遺産フリーきっぷ ~奈良・西の京、斑鳩エリア
上記のコースに法隆寺をプラス。今回の記事でご案内する寺社をすべて含み、奈良旅初心者の方はこれ1枚でオッケー。京都発なら2150円。

奈良世界遺産フリーきっぷ ~奈良・斑鳩・吉野エリア
上記のコースに吉野をプラス。3つの世界遺産を網羅する上に、長谷寺、室生寺、飛鳥地区のバスなど、遠方の見所をかなり押さえています。京都発なら3000円。奈良旅の中級者以上向けでかなりお得です。

奈良大和路スルーパス
名古屋発で最終的には京都に抜ける片道きっぷ(逆コースも可)。途中にある長谷寺、室生寺、飛鳥、山の辺、吉野、当麻寺などほとんどすべての見所に行ける上に、法隆寺、奈良市内も当然オッケー。京都への道筋も途中下車可です。4日間有効で4060円というお値段は奇跡的なので、名古屋以東にお住まいで、あちこち行きたいベテランの方は、ぜひお試しください。