ただ、中古タブレットは程度の悪い端末(ハズレ)を引いてしまうリスクがあるのも事実。そのため、失敗しないためのポイントを押さえておくことが重要です。今回はそのポイントを4つに分けて紹介します。
1. 基本的な確認ポイント
外箱、説明書、充電ケーブル、充電アダプタなどの付属品がそろっていることを確認してください。外箱は無くても支障ありませんが、他はそろっているほうが購入後の面倒が回避できます。ただ、説明書や充電ケーブル、充電アダプタのいずれかが欠けている理由で、安く購入できるのであれば検討の価値があります。例えば説明書は、メーカーのホームページでPDFやオンラインマニュアルが公開されているケースがあり、これで代替えができるので確認してみることをおすすめします。すでに充電ケーブルや充電アダプタを持っているのであれば、これらが使い回せます。
充電アダプタは注意点があります。スマホに付属するような出力の低い充電アダプタは、充電が出来たとしても満充電まで時間がかかります。タブレットで使うのであれば、45W出力で十分なので手持ちの充電アダプタの出力を確認してください。
筆者は65W出力の充電アダプターを使っています
電源ボタンやボリュームボタンに異常がないか確認してください
2. バッテリーのヘタリを確認する
例えば、iPhoneにはバッテリー状態が確認できる機能があるので、中古を選ぶ時の指標になります。しかし、iPadには同じ機能がないのでバッテリーの状態が確認できません。iPadでは、残念ながらバッテリー状態が確認できない
バッテリー寿命が心配なのは、発売から2年以上経過した端末です。こうしたタブレットを買うのはおすすめできませんが、購入後に稼働時間が短いと感じる場合は、バッテリーを新品に交換する方法もあります。
例えば、「iPad Pro(第4世代)」は2020年3月の発売なので2年以上が経過しています。バッテリー交換費用はiPad Pro 12.9インチ(第4世代)が1万8800円、iPad Pro 11インチ(第4世代)が2万3800円。この金額を折り込んでも、価格や端末に魅力を感じるならば選んでみるのも良いかもしれません。
3. OSのアップデート対象か確認する
iPadOS 16は2017年発売のiPad(第5世代)以降がサポート対象で、比較的古めの端末でも動作します。Androidは、数年に渡りアップデートが保証されているタブレットは多くなく、筆者が知るのはGalaxy Tabシリーズくらいです。気になるAndroidタブレットならば別ですが、特別な理由がない限りiPadを選ぶのがおすすめです。中には「最新OSの新機能にも魅力も感じないし困らない」と考える人もいるかもしれません。しかし、古いOSはセキュリティリスクが残ったままになっている可能性があります。タブレットはネットに常時接続して使うので、セキュリティリスクを抱えたまま使い続けるのは得策ではないため、おすすめできません。
4. 通信機能付き端末の確認ポイント
通信機能が付いたタブレットの購入時に気を付けたいのが回線の契約状態です。これを「白ロム」や「赤ロム」と言い表すので、聞いたことがある人もいるはずです。「白ロム」は、SIMが取り外されたタブレットです。自身でSIMを用意すればデータ通信ができます。SIMのサイズは、標準、microSIM、nanoSIMがあります。手持ちのSIMがある場合は、端末SIMとサイズか同じか確認したうえで購入するのがポイントです。
愛用している第5世代iPad ProはnanoSIMを採用
販売店によってはネットワーク利用制限に対する保証があり、保証期間に関わらず交換または全額返金をうたうところもあるので、こうしたお店から購入することをおすすめします。個人売買では、手厚いサポートが受けられない可能性もあるので、信頼できる相手からの購入に限った方が無難です。
まとめ
端末の種類や価格に目が行きがちですが、前オーナーの扱い次第でコンディションが異なるため、納得できる端末か十分見極めてください。ご紹介したポイントが把握できれば、端末選びの幅も広がるはずです。【おすすめ記事】
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