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今年も笑って泣いて、ハラハラ、ドキドキした!映画ライターが超厳選【2022年のベスト映画TOP10】

2022年公開作のベスト10をご紹介! かなり個人的な好みなので偏っているとは思いますが、映画ライターの筆者が「好きな映画」をピックアップしました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

2022年も数多くのいい映画が公開されました。まだコロナ禍ではあるものの、今年はハリウッド大作もたくさん公開されましたし、日本映画の秀作も。

そこで、映画ライターの筆者が2022年公開作のベスト10を選んでみました。独断と偏見に満ち満ちた個人的なベスト作品です。では10位からいってみましょう!
 

10位:『ちょっと思い出しただけ』(監督:松居大悟)

ちょっと思い出しただけ

(C)2022「ちょっと思いだしただけ」製作委員会/画像はAmazonより。

池松壮亮、伊藤沙莉主演作。元恋人同士の現在から、別れ→ラブラブ期→出会いまで二人の関係を遡っていくラブストーリー。男女の恋愛への向き合い方の違いを小さなエピソードの積み重ねで見せていく構成で、人間関係が巧みに描かれています。

恋がダメになった理由は女性視点から見ると「わかる!」と共感。ふたりの恋の行方を逆回転で描きつつも、感情の流れはしっかり伝わってきました。
   

9位:『天間荘の三姉妹』(監督:北村龍平)

天間荘の三姉妹

(C)2022 高橋ツトム/集英社/天間荘製作委員会

現世と天界の間に存在する旅館「天間荘」にやってきたたまえ(のん)は、旅館の娘二人(大島優子と門脇麦)の腹違いの妹。現世で孤独だったたまえが家族との時間を通して、天間荘の真の目的を知っていく物語。

「東日本大震災をテーマに、このようなファンタジー作品が作られるようになったのか」と感動! 多くの人に見てもらい、忘れない、風化させないという思いも感じた作品でした。
 

8位:『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』(監督:竹林亮)

MONDAYS

(C)CHOCOLATE Inc.

タイムリープ現象に陥った広告代理店の社員たちが、原因の上司(マキタスポーツ)に1週間が繰り返されていることを気づかせて、日常を取り戻そうとする物語。

同じ1週間を過ごすうちに仕事のスキルが上がったり、忙しすぎてギスギスしていた社員たちが一致団結していったり、ポジティブでユーモアに溢れているところが魅力。インディーズ映画から傑作コメディーが生まれたのがうれしいし、お金をかけなくても、面白い映画は作れることを証明した作品です。
 

7位:『メタモルフォーゼの縁側』(監督:狩山俊輔)

メタモルフォーゼの縁側

(C)2022「メタモルフォーゼの縁側」製作委員会

うらら(芦田愛菜)はBL漫画が大好きな高校生。その彼女がひょんなことから、BL漫画好きの老婦人の雪(宮本信子)と出会い、友情を育んでいく物語。

友情に年齢は関係ない! 共通の趣味について楽しく語り合ったり、夢中になって取り組んだりという、好きなことに没頭している時の幸福感に何度も心が温かくなった作品です。  

6位:『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(監督:ジョン・ワッツ)

スパイダーマン

(C)2021 CTMG. (C) & TM 2021 MARVEL. All Rights Reserved./画像はAmazonより。

世間にスパイダーマンだと知られたピーター(トム・ホランド)のために、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は人々の記憶を消す呪術を行使しますが失敗! そのせいで過去の敵が蘇ってくるのです。

ただ、蘇ってきたのは敵だけじゃなかったんですね~。最高のサプライズに映画ファンが拍手喝采をした作品です。本当に胸アツになりました!
   

5位:『トップガン マーヴェリック』(監督:ジョセフ・コシンスキー)

トップガン マーヴェリック

(C)2021 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved./画像はAmazonより。

トム・クルーズをスターにした映画『トップガン』(1986年)の続編。若きパイロットを指導するマーヴェリック(トム・クルーズ)は、前作同様に天才かつ型破りというキャラクター。物語も前作とつながっており、第1作目に敬意を払った続編という佇まいがいい。

また、キャストが戦闘機を操縦して撮影した空中戦のシーンは臨場感たっぷり! トムが完璧主義を貫いた素晴らしい作品です。  

4位『RRR』(監督:S.S.ラージャマウリ)

RRR

(C)2021 DVV ENTERTAINMENTS LLP.ALL RIGHTS RESERVED.

英国植民地時代のインドを舞台に、英国軍にさらわれた少女を救うために立ち上がったビーム(NTR Jr.)、大義を胸に英国政府の警察となったラーマ(ラーム・チャラン)。お互いの正体を知らないまま親友になるけれど、やがて真実が明らかになる日が!

上映は3時間弱ありますが、全編見せ場の連続。親友のふたりが戦う日がやってくるのか……というハラハラと、突然始まる高速ダンスなど、インド映画の底力に圧倒されっぱなし!
 

3位『ミセス・ハリス、パリへ行く』(監督:アンソニー・ファビアン)

ミセス・ハリス、パリへ行く

(C)2022 Universal Studios

夫を戦争で亡くしたロンドンの家政婦ハリス(レスリー・マンヴィル)は勤め先のセレブ家庭で見たディオールのドレスに一目惚れ。お金を貯めてパリのディオールへ行くという物語。

いわゆるシンデレラストーリーですが、シニアの女性が主人公というところが良い! 何歳になっても夢を持ち、それを追い続ける行動力を持つことは大事だし、みんなに微笑みと優しさを与えることで彼女自身に幸福が降ってくる展開も夢があって素敵です。
 

2位:『ベルファスト』(監督:ケネス・ブラナー)

ベルファスト

(C)2021 Focus Features, LLC./画像はAmazonより。

9歳のバディ(ジュード・ヒル)が暮らす北アイルランドのベルファストで、プロテスタントVSカトリックの争いが勃発。大好きなベルファストの街が分断されてしまう……というケネス・ブラナーの自伝的な作品。

バディ少年のチャーミングなキャラクター、宗教による分断を描きつつも厳しさだけでなく、彼の初恋などかわいいエピソード、ユニークで暖かい家族の姿も盛り込み、人生讃歌のような映画に。第94回アカデミー賞脚本賞受賞も納得の傑作です。  

1位『サバカン SABAKAN』(監督:金沢知樹)

サバカン

(C)2022「SABAKAN」Film Partners

時代は1986年。小学5年生の竹本(原田琥之佑)と久田(番家一路)はあるきっかけで仲良くなり、イルカを見に行くという冒険へ!

ふたりが遊んだり、冒険したりしながらも友情を深めていく姿がもう爽やかでかわいくて。サバカンの意味は、竹本が久田に振る舞うサバの手作りお寿司。これが思い出の味になるのです。ふたりと家族のやりとり、友情の行方など、琴線に触れるシーンがいっぱい。冒険の後、別れがたくて何度も「またね~」と言い合う姿に涙が……。ちなみに大人になった久田を演じているのは草彅剛さんです。


10作を選ぶのと順位をつけるのに苦労しました……。

2022年12月公開作などまだ未見の作品もあるのが悔しいのですが、大きく順位は動かないと思います。また日本の映画賞レースも始まり、それとは大きく異なる結果かもしれませんが、いい作品がそろったと思っています。

1位と2位の主人公が少年なのは、どこかノスタルジーを掻き立てられる存在なのかも。小学生男子って、ちょっとおバカで愛嬌があるところが面白い存在、最高のキャラなんですよね~。

まだ上映中の作品もあれば、DVD化されている作品も。冬休みの映画鑑賞の参考にしていただければうれしいです!
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