映画

「まだしんどい……。レンガを一つひとつ積み上げていく途中という感じ」東出昌大が語る、芝居の難しさ(4ページ目)

映画『とべない風船』に主演している東出昌大さんにインタビュー。災害で妻子を失い、生きる希望を見失ってしまった主人公を演じています。難しい役をどのように考えて演じたのか、また、俳優人生についてお話を伺いました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

映画は劇場鑑賞が基本だが、配信も侮れない!

東出昌大

映画は基本的に映画館で見たい派だそうです

――東出さんはよく劇場へ映画を観に行きますか?
 
東出
:基本は劇場で観なくては!と思っています。シネマスコープ(ワイドスクリーンの横長画面サイズ)やヨーロピアン・ビスタ(ヨーロッパの劇場の主な画面サイズ)など、作品によってスクリーンのサイズが違っていたりするので。映画に関わる人間として、やはり自分はスクリーンで見たいです。
 
2022年に劇場で観て印象に残っているのは、ギャスパー・ノエ監督の『アレックス』のストレートカット版。久々に痺れる映画体験でした。ワンシーンが15分くらいあるんですが、芝居がいいから見ていられる、すごい作品でした。 でも、配信も侮れなくて、ぴあフィルムフェスティバルで話題になった『J005311』(「PFFアワード2022」グランプリ受賞作)が面白かったですね。とにかく芝居がすごい! 俳優はこういう芝居がしたいと思うし、刺激的な作品でした。
 
――楽しいお話ありがとうございました。『とべない風船』全力で応援します!
 
取材・撮影・文/斎藤 香
 

東出昌大(ひがしで・まさひろ)さんのプロフィール

1988年、埼玉県生まれ。
2012年『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビュー。その後、映画、ドラマなど多くの作品に出演している。主な作品は『聖の青春』(2016)『菊とギロチン』『寝ても覚めても』(いずれも2018)『コンフィデンスマンJP』シリーズ(2019~2022)『スパイの妻』(2020)など。近作は『天上の花』(2022年12月9日公開)『Winny』(2023年3月公開)『福田村事件(仮)』(2023年公開予定)。
 

『とべない風船』

とべない風船

(C)buzzCrow Inc.

2022年12月1日より、広島県先行公開中。2023年1月16日より新宿ピカデリーほか全国順次ロードショー。

監督・脚本:宮川博至
出演:東出昌大、三浦透子、小林薫、浅田美代子、原日出子、堀部圭亮、笠原秀幸、有香、中川晴樹、柿辰丸、根矢涼香、遠山雄、なかむらさち
 
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