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海外のホテル/スパシリーズNo.2 イタリア・アバノテルメ

イタリアでは古くから温泉療法が盛ん。温泉水の治療特性は古代ローマ人にも知られていたとか。ヨーロッパ最初の温泉地でもあるアバノテルメという街でのファンゴ(泥)パックなどテラピー体験をリポートします。

執筆者:大崎 百紀

文章 : 大崎 百紀(All About「エステ・スパ」旧ガイド)

■滞在者のほとんどが、ファンゴ(泥)パックを受けている!

イタリアの北東部にある、アバノテルメに行って来た。このエリアは、イタリア屈指の温泉エリア。ヴェネツィアから車で約1時間も走れば、アバノテルメに着くそうだが、私は、ボローニャに滞在をしていたので、そこから汽車に乗って向かった。

汽車に乗ることおよそ2時間半。「Padova」という駅で下車し、タクシーでアバノテルメに向かった。「Padova」駅からアバノテルメまでは約12Km。バスも走っているようだが荷物が多いので、タクシーにした。チップも含めて、4000~5000円程度でアバノテルメの中心地に着いた。やった!ここが、世界有数のリゾート地、温泉地、ファンゴテラピーが受けられる土地なのね…感動です。

どのホテルにも温泉水のプールがあり、医師の診断のもと、温泉水を利用したセラピーやファンゴパック(Fango application)などが受けられるようになっている。アバノテルメには、年間25万人もの観光客が訪れている。ここで受けられるファンゴパックや、Inhalations(温泉水を鼻から口から吸入する)などの、泥と水の治療成分を利用したセラピーで、自己治癒力を高めさせるのが目的だ。

海泥は多くのミネラルを含み、骨にも抜群にいい。たとえばリウマチや、骨関節症、関節の痛み、外傷や骨折による後遺症には有効。ただ、私が受けた感想(後述するが)でいえば「泥は痩せる!」。長年蓄積した体内の老廃物や余分な水分が抜け出た気がする。

滞在先は、『Hotel Magnolia』。

四ツ星ホテルのようだが、部屋やホテルの中のサービスはあまり良いとは言えなかった。旅行代理店絡みでここのホテルになったのだが、宿泊は最低3泊が義務付けられているので、ここに3泊した。

『Hotel Magnolia』にチェックインするや否や、3日間のトリートメントスケジュールの用紙を、トリートメントルームでもらった。全部午前中に密集していて、これではまるで芸能人のスケジュールではないか!というほど、朝食の時間もないほど8時から11時まで、ハイドロバス、アンチストレスマッサージ、フェイシャルトリートメント。自分でスケジュールが組めないのはすっごく残念。 

3日間のパッケージプランには、肝心なファンゴパックが入っていなかったので、別料金を払い加えた。 翌朝からとりあえず決められたスケジュールを午前中いっぱいこなし、午後は温泉水のプールに漂っていたが、屋外とつながった屋内プールもさほど広くなく、サウナもそんなに熱くなく、すぐに飽きてしまった。せっかくアバノテルメにいるんだし、ということで、他のホテルを見ることにした(ホテルやサロンというのも、相性があるのだと思う)。

『Hotel Magnolia』から、徒歩5分程度のところに、『Hotel Terme HELVETIA』があった。

ここは、メニューが豊富で、パッケージプランも3日間の「ビューティーパッケージ」(80ユーロ/約11200円)や、「アンチセルライトプログラム」という一週間のプログラム(142ユーロ/19880円)などがあった。たとえば、「アンチセルライトプログラム」の場合、ラップが4回、リンパドレナージュが1回、ハイドロバスに1回入れる、という中身。これを毎日、ホテル併設の温泉水に入りながら、受けていたら絶対痩せるだろうなぁー。気になるファンゴパックは、温泉水のシャワーとバスがついて、25ユーロ(3500円)。安い。本当に安い。さて、次はどのホテルを見よう…。歩くだけで楽しい。

 
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