ナチュラルワインのおすすめの保存方法と飲み方
やはり、ナチュラルワインの取り扱い経験が豊富な専門店での購入がおすすめです。購入後は、冷蔵庫に保存し、できれば早めに飲みましょう。
澱やにごりは舌にざらつくことがありますので、気になる方は、澱が落ち着くまでボトルを立てて置いてください。注ぐときもできるだけ静かに、澱が舞い上がらないように、上澄みを注ぐようにしましょう。
ナチュラルワインだからといって、料理を変えるとかグラスを変える、温度を変えるなどは、まったく必要ありません。むしろ、ルールにこだわらず、自由に楽しむのがナチュラルワインの良さと考え、楽しんでください。
おすすめのナチュラルワイン
ナチュラルワインについてはある程度わかったので、次は飲んでみたいという方へのおすすめとして、以下のワインと購入情報をお知らせします。ぜひチェックしてみてください。先述しました「ビオディナミ」「ビオロジック」「リュット・レゾネ」の飲み比べもできますよ。
モゼール レ・ゾート・バシエール 2019 シャトー・ド・ヴォー
「ビオディナミ」のおすすめワインです。
モゼール レ・ゾート・バシエール 2019 シャトー・ド・ヴォー(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)
ロレーヌ地方の都市メス近郊の由緒あるシャトー・ド・ヴォーでワイン造りを行うモロザイ夫妻は、この地のトップ生産者として知られており、フランス最北でありながらシトー派が開墾した好立地の区画らしく、しっかりとした骨格も備えるワインを生み出しています。2019年のこのワインもとても華やかな赤い果実の甘美なアロマが広がり、上品な酸味と共にミネラル感や仄かなスパイス香も感じさせます。ブルゴーニュとは一味違ったピノ・ノワールの魅力を伝える逸品と言えるでしょう。
(YEBISU WINEMART ONLINE)
DATA:赤/ピノ・ノワール種/3850円(税込み)
ブルゴーニュ・アリゴテ 2019 ピエール・ネイジョン
「ビオロジック」のおすすめワインです。
ブルゴーニュ・アリゴテ 2019 ピエール・ネイジョン(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)
ジュヴレ・シャンベルタン村で120年以上ワイン造りを行う蔵元ピエール・ネイジョン。生み出されるワインの味わいはどれもがとても高いレベルで、当店でもブルゴーニュ・ラヴァーを中心に人気を集める蔵元です。オート・コートの単一区画ラ・リオットの高樹齢のアリゴテで仕込まれるこのキュヴェは、50%を樽熟成で仕上げるしっかりとした味わいが魅力。熟した白桃のような果実の風味と、ミネラルや酸味が調和して奥深い味わいを感じさせます。
(YEBISU WINEMART ONLINE)
DATA:白/アリゴテ種/2970円(税込み)
ルーセット・ド・サヴォワ 2020 ユジェンヌ・カレル
「リュット・レゾネ」のおすすめワインです。
ルーセット・ド・サヴォワ 2020 ユジェンヌ・カレル(画像:YEBISU WINEMART ONLINE)
風光明媚な避暑地で知られるエクス・レ・バンの対岸に程近いサヴォワ地方のジョンジュー村にある小さな蔵元、ユジェンヌ・カレル。ルーセット種から仕込まれるこのワインは、低収量による桃や洋梨のようなリッチな果実味と、ミネラル感溢れる爽やかさを持った味わいが感じられ、この品種の価値観が覆されるほどの逸品。レモン等を絞った酸味のある料理との相性は抜群です。
(YEBISU WINEMART ONLINE)
DATA:白/ルーセット種(アルテッス)/2860円(税込み)
さて、ナチュラルワインに関してまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。わかったような、わからないような……という感じかもしれませんが、まずは、飲んでみて、感じてみてください。
あれこれ飲んでみるうちに、特徴がつかめたり、好みが見つかったりするはずです。文字通り、ナチュラルな気持ちで、ナチュラルに付き合ってみる、これが一番だと思います。
※ワインの価格は2022年11月現在の情報です
参考文献:『FBO研究レポート ~ワイン編~「自然派ワイン」の正しい解説および提供方法について 文:長田 卓(FBO研究室長/SSI理事兼研究室長)』
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