離婚

「授かり婚」からはじまる夫婦の離婚危機……夫と妻ができることとは

「授かり婚」をした夫婦間にトラブルが発生し、離婚するケースは少なくありませんが、実際には、夫と妻がそれぞれどんな悩みを抱えるのでしょう。また、関係修復のために夫と妻ができることとは? 夫婦問題研究家の岡野あつこが解説します。

岡野 あつこ

執筆者:岡野 あつこ

離婚ガイド

<目次>

「授かり婚」からはじまる夫婦の離婚危機とは

「授かり婚」からはじまる夫婦の離婚危機

「授かり婚」からはじまる夫婦の離婚危機

「授かり婚」をしたのちに離婚相談で訪れる夫の場合、その多くはこんなことを口にします。「あの時、責任をとって一緒になったけれど、今は結婚したことを後悔している」と。

交際中、今すぐ結婚したいというわけではなかったものの、「子どもができたから結婚という形で責任をとるしかない」と考え、「授かり婚」を選択するカップルは少なくありません。ところが、いざ子どもができて新しい家族の生活がスタートしてみると、「この人ではなかったのでは?」とパートナーのことを唯一無二の結婚相手とは思えない自分に気づく……というパターンです。これは、夫と妻、どちら側にも起こる可能性があります。
 

夫側からの離婚相談で多いお悩み

夫からの相談の場合、とくに問題になりがちなのが「妻が計画的に授かり婚を狙っていたことが後から発覚した」というケースです。積極的に避妊をしようとしなかったのは夫側にも責任があるものの、妻側が“うっかり”を装って妊娠したことが結婚後にわかった場合、夫は「なぜあの時、自分を律しなかったのか」と後悔するだけでなく、「妻にだまされた」という怒りの気持ちも沸き起こってくるのです。

結果、責任をとって結婚という道を選んだものの、夫のほうに「こんなはずではなかった」という感情がいつまでも拭いきれずに残っているために、妻に冷たい態度をとったり、モラハラ発言が出たり……という事態におちいってしまうのです。
 

関係修復のために夫と妻ができること

もしも、妻が夫との離婚を避け、関係を修復させたいと望むなら、夫の態度が硬化する前に、二人の関係を振り返り、パートナーへの愛情と大切な家族としての想いを再確認できるよう、とことん話し合うことです。「出発点はこうだったかもしれないけれど、今はこういう気持ちで何よりも大切に思っている」ということを伝えることを怠けては、相手の心は動かないからです。

反対に、夫との関係を悪化させてしまうのが、「私だって、こんなはずじゃなかった」と被害者意識をアピールする言動です。子どもの誕生をたてにして、夫への要求や不満を募らせていっても、夫の心は妻から離れるばかりです。

「妻には何を言ってももう無理だ」「夫は私のことを全然わかってくれない」と夫婦の関係がハッキリ決裂する前に、お互いの今を認め合う方向で話し合うことが大切。二人が真剣に向き合うことなくしては、関係の修復はあり得ないでしょう。

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