離婚

「私の人生これで終わり?」熟年離婚を迷う人へ……失う恐怖の先で、あなたが取り戻せる3つのもの

熟年離婚で取り戻せる3つのこと、その裏にある2大リスクとは何か……。4万件の相談実績を持つ離婚カウンセラー・岡野あつこが、熟年離婚に迷う人に向き合ってほしいことを解説します。※画像:PIXTA

岡野 あつこ

岡野 あつこ

離婚 ガイド

夫婦問題を解決に導くライフアップカウンセラーのパイオニア。特に離婚問題においては28年間で35,000件以上の相談を手がけ、どうしたら幸せになれるか親身にアドバイス。的確で歯切れのよいコメントは、テレビ番組・ラジオ・講演などでも、多くの人の共感を得ている。元祖・離婚カウンセラー養成講座を開講中。

...続きを読む
熟年離婚に迷う人が、向き合うべきこととは? ※画像:PIXTA
熟年離婚に迷う人が、向き合うべきこととは? ※画像:PIXTA

「熟年離婚」と聞くと、お金、家族、老後の安心な生活など、世間ではどうしても「失うもの」にばかり目が向きがちです。

確かに、それらは簡単に無視できるものではありません。これまで多くの相談を受けてきたなかで筆者が感じるのは、熟年離婚を考える女性たちが本当に求めているものは「離婚そのものではない」ということ。「もう一度、自分の人生を生きたい」その気持ちが、心の奥にあるのです。

今回は、熟年離婚によって「取り戻せるもの3つ」と、知っておきたい「リスク2つ」について考えてみましょう。

目次

熟年離婚で取り戻せるもの1:「私」という存在

結婚すると、女性はたくさんの役割を背負います。妻、母、嫁……気付けば自分のことはいつも後回しになってしまっています。「私は何が好きだったんだろう」「本当は何をしたかったんだろう」などと、むなしく感じる人も少なくありません。

実際、子育てを終えた50代のAさんは、ある晩ふと鏡で自分の顔を見たとき「私はずっと誰かのために生きてきた」と思ったといいます。その後、熟年離婚を決断したAさんは、ずっと憧れていた絵画教室に通うことができた今、「久しぶりに“私”に戻れた気がした」と話していました。

熟年離婚で取り戻せるものの1つは、「妻」ではなく「私」という存在なのです。

熟年離婚で取り戻せるもの2:女性としての自信

「もう女として見られていない気がする」――これは熟年世代の女性から本当によく聞く言葉です。

もちろん、人生の価値は異性からどう見られるかだけではありませんが、「女性として扱われない」「存在に関心を持たれない」「異性として意識されない」状態が長く続くと、自信を失ってしまうことがあります。

熟年離婚したら急にモテはじめるという話ではありません。大切なのは、「私はまだ人生を楽しんでいい」と思えることです。美容室に行ったり、好きな服を着たり、新しい趣味をはじめたりといった自由な行動が女性としての輝きを取り戻してくれることもあります。

熟年離婚で取り戻せるもの3:未来への希望

夫婦関係が苦しいと、「このまま一生これが続くのかな」という絶望感に襲われることがあります。

熟年離婚を選んだ人のなかには、離婚そのものより「未来を思ってワクワクしはじめたこと」に救われたという人もいます。「旅行の計画を立てる」「やってみたかった仕事に挑戦する」「新しい友人をつくる」といったように、未来に楽しみが生まれるだけで、人は前を向けるのです。

熟年離婚のリスク1:経済的な不安

熟年離婚で最も大きなリスクは、やはり「お金」です。生活費や家賃、老後資金などについて不安になるのは当然です。

そんなときはまず、どうすれば不安を軽減できるのか、実際に離婚を決断する前にシミュレーションを行うことが大切です。

「年金分割は?」「財産分与は?」「離婚後の仕事は?」「離婚後の住まいは?」などと、数字で見える化しておくと、お金の不安はずいぶん小さくなります。離婚をしても、しなくても、自分自身の経済力は必要です。お金の準備は、人生の選択肢を増やしてくれるものだからです。

熟年離婚のリスク2:孤独感

夫婦関係が苦しかったとしても、長年一緒にいた人がいなくなる喪失感はあります。とくに子どもが独立した後は、孤独を感じやすくなる人もいます。

そんなときにおすすめしたいのは、夫以外のつながりを持つことです。友人や趣味の仲間、地域活動や仕事で知り合った人など、人とのつながりは人生の支えになります。「夫だけが私の世界」にならないことが大切です。

大切なのは「自分が幸せになれるか」

熟年離婚には、失うものもあります。ですが、取り戻せるものもあります。大切なのは、「別れるか、別れないか」ではありません。その選択の先に、「自分が幸せになれるかどうか」。そこを見つめることです。

人生100年時代と言われる今、50代でもまだ人生の折り返し地点。これから先を「妻」として生きるのか、「私」として生きるのか。あるいは、その両方を大切にするのか。もちろん、答えは人それぞれです。

あなたの人生の主役は、夫でも子どもでもなく、あなた自身です。そのことに気付けば、私たちは何歳からでも新しい一歩を踏み出すことができるのです。

 

  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます