灘区、東灘区、中央区、兵庫区。兵庫県で地価が上がった市区町村上位は神戸市内の区が占めました。では地価が下がった街はどこでしょうか?

今回は、令和2年に発表された国土交通省「都道府県地価調査」より、兵庫県の10万人以上の人口がいる市区町村の、地価が下落した市区町村ランキングを発表します。

 

有馬温泉とニュータウンの街。1位は「神戸市北区」

地価変動ランキングTOP3

地価変動ランキングTOP3


1位は神戸市最大の区「神戸市北区」。1973年に同市兵庫区から分区された比較的新しい区で、東は三田市近接のニュータウンから有馬温泉を経て須磨区近接のニュータウンまで広がり、面積は神戸市の約4割を占めます。神戸は港町として有名ですが、北区は西区同様、海がない山間の区。山の合間にニュータウンがいくつもあり、バブル時代には大変人気を博しました。

神戸市北区の地価下落要因は、ニュータウン人気の凋落と言えます。バブル期まではニュータウンの開発とともに人口も増加していましたが、バブル崩壊後ニュータウン人気も陰りが見え、今ではタワーマンション人気に象徴される都心回帰が神戸市でも顕著となり、公共交通での移動が「新開地」駅(神戸市兵庫区)始発の神戸電鉄並びにバス頼みとなる不便さから人口の減少が続いています。

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清和源氏発祥の地。2位は「川西市」

2位は「川西市」。阪急宝塚線「川西能勢口」駅前はバブル期前後に駅前再開発が行われた市街地で、JR福知山線「川西池田」駅にも近く、大阪へのアクセスは便利です。ただしそれは阪急宝塚線「川西能勢口」駅周辺の話で、市域の大半は山間部、もしくは山間部を切り開いたニュータウンであり、そのほぼ全てが能勢電鉄沿線、またはそのバス便です。

川西市の地価下落要因は、1位の神戸市北区と同様ニュータウン人気の凋落と言えます。高度経済成長期からバブル期にかけて一気に広がった住宅エリアが徐々に衰退した結果が数字に現れています。神戸市北区との違いは、全てが山間部の神戸市北区に対し、川西市は市域南端部に平坦な地勢で大阪へのアクセスが良好なエリアが一部存在するところです。

 

人口増加率日本一だったベッドタウン。3位は「三田市」

3位は典型的なベッドタウンの「三田市」。1986年にJR福知山線の複線化・電化が完了し、ニュータウンの開発と相まって人口が急増。その翌年の1987年から1996年までは、10年連続で人口の実質増加率日本一を記録しました。JR福知山線利用で大阪へ一本であることから大阪のベッドタウン的イメージが大きいですが、神戸市とも隣り合っています。自然豊かな田園都市です。

三田市の地価下落の要因も、神戸市北区・川西市と同様、ニュータウンの下落によるものといえます。三田市のニュータウンは、川西市のニュータウンエリアよりも、駅徒歩エリアが多くバス便エリアが少ないです。駅徒歩エリアよりも下落の大きいバス便エリアの少ないことが、川西市よりも下落が少ない理由の一つかもしれません。


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【関連リンク】
・国土交通省「都道府県地価調査