街選びの一つの切り口として「和菓子・洋菓子のお店がある街は文化レベルが高い」というのがあります。贅沢品である和菓子や洋菓子を頻繁に買う家庭は生活にゆとりがあると考えられ、洋菓子屋・和菓子屋が多い街はそのようなゆとりのある家庭が多いという仮説です。

今回はそんな仮説がピタリと当てはまる街、阪急神戸線「御影」駅界隈をご紹介いたします。

物静かな街、阪急「御影」界隈

駅から徒歩5分もかからない場所のスナップ。物静かすぎる雰囲気です。

駅から徒歩5分もかからない場所のスナップ。物静かすぎる雰囲気です。

阪急神戸線と言えば、居住地としての人気が高い阪神間でも最も人気のある沿線。例えば今年マクロミル社から発表された「住んでみたい街ランキング」でもTOP3にとどまらず上位6駅全て阪急神戸線の駅です。そんななか阪急「御影」駅の人気度合いは「岡本」駅や「夙川」駅の下になる場合が多いのですが、阪神間の山手が関西財界人の別荘地であったころの面影がいちばん残るのは「御影」駅界隈です。

語弊を恐れず表現すれば、「岡本」駅、「夙川」駅界隈が「陽」だとすれば「御影」駅界隈は「陰」。岡本のような華やかな商店街も無く、夙川のように大規模な商業ビルや賑わいのある駅前ロータリーもありません。とっても物静か。落ち着いた大人の街、といった様子です。

街の様子は、北側と南側ですこし異なります。

急坂な北側、ほぼフラットな南側

北側エリアはかなりの急坂。自転車移動する人はほぼ皆無。

北側エリアはかなりの急坂。自転車移動する人はほぼ皆無。

東西にはフラットだが南北は軽い坂道となる駅南側エリア。

東西にはフラットだが南北は軽い坂道となる駅南側エリア。

駅の北側には平成20年より供用を開始された駅前広場があり、その北側には深田池があります。そこから北は、いきなりの坂道。正直、相当きついです。自転車での移動は大変困難。場所によっては自動車でも息をつきながらのぼるほどの坂道です。

しかし周辺の街並を見ると、足回りの悪さ云々を気にするのは俗世間の価値観に毒されているのではないか?と疑問に思う程の「上質な街並」。いけばな小原流の神戸本部や旧大林邸等のある街並は、まさに「華麗なる一族」の世界。住むのに気後れしてしまいそうです。

一方、南側は庶民的な街並で地形もフラット。と、見えるのですがそれはあくまで北側と比べた相対的な話。実際には大きなお屋敷が並ぶ緩やかな南向き斜面の住宅地です。

今回のメインとなる「ケーキ屋さん」はこの界隈に密集しています。

まずは、北側のお屋敷街を、写真中心にご紹介してまいります。