ジャンクフードが食べられない

「ダイエット中には加工食品はできるだけ選択しないほうがいい」とは私の持論です。最も大きな理由は何を食べているかわからなくなるから。いかにもエビの味がする冷凍のエビシュウマイやカニがふんだんに使われているかのようなカニクリームコロッケに、実際はほとんどエビやカニが使われていないことも十分ありえます。まずは自分が何を食べているのかを理解することは、ダイエットの基本ではないでしょうか。

また、加工食品には劣化が遅く(腐りにくく)、味がよく、安い油が使われるので、必然的に似通った油が使われることになります。これら(特に安い)加工食品に使われる油は、人間にとってエネルギーになる以外には目立つ機能がないために、食べる機械油と揶揄する専門家もいるほどです。

安部司氏
100種類以上の食品添加物をテーブルに並べて講演する安部司氏
ただし、そんなスナック菓子やインスタントラーメンを、私はこれまで時折食べていました。中身がジャンクとわかっていてもあの独特の味を楽しみたい時もあったからです。当然毎日食べるようなことはしませんが、たまになら問題ないだろう…と言った感覚です。

そんな私が最近は、まったくジャンクフードを食べたくなくなりました。この方の講演を見てしまったためです。昨年出版した著作「食品の裏側/東洋経済新報社」が60万部近く売れているとのことですので、すでにご存知の方も多いかとは思いますが、元食品添加物商社の営業マン、安部司氏です。

クロースアップマジック

安部氏が各地で行っている講演の中心は食品添加物を使って、食品を変化させる実演です。

「いいですか、コップにサラダ油と水を入れます。当然混ざりませんよね。これに界面活性剤(乳化剤)を入れて混ぜるとこの通り白っぽい液体に変わります。とろみが足りないので増粘多糖類を入れましょう。色が白すぎるのでカラメル色素も加えましょう。日持ちするようにペーハー調整剤も。あとミルクの香りがするように香料を少々…」目の前であっという間にコーヒーフレッシュ(コーヒーに入れるミルクみたいな液体)を作り上げます。材料は水と油と添加物。これだけで乳製品を一切使わずにコーヒーフレッシュを作り上げるのです。もちろん見かけも味も市販されているものと変わりません。市販品も同じように作られているからです。

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