
一つは、水に溶けない「不溶性食物繊維」。この繊維は腸の活動を活発にして、有害物質や不要な物質を体外に排出する作用を強め、また便秘の予防にも役に立ちます。野菜などに多く含まれているため、食物繊維の補給源として野菜サラダなどを食べている方はこの不溶性食物繊維を多く摂取していることになります。もちろんそれはそれで良いことですが、もしこれをお読みの皆さんがダイエットにも興味があるのなら、ぜひおすすめしたいのがもう一つの水に溶ける食物繊維「水溶性食物繊維」です。なぜなら、水溶性食物繊維はコレステロールを下げる働きや、糖の吸収をゆるやかにする働きが不溶性食物繊維よりも強く、まさに脂肪の蓄積を遅らせるダイエッター向きの食物繊維だからです。そして、もちろんこの水溶性食物繊維を豊富に含んでいるのが、今回ご紹介する「ひじき」なのです!(右上の表は食物繊維の総量)
さて、最後にひじきのおすすめ利用法をご紹介すれば、それはなんと言っても増量剤としての使い方です。もともとひじきはそれ自体に旨み成分が少ないため、食材としては主役になりにくい立場にありますが、逆にその性質を利用すれば、様々な料理の名脇役としてカロリーを減らしながら、ミネラルや食物繊維を増やすという離れ業を使うことが可能になります。


と、まあ、イロイロ書いてきましたが、カルシウムが牛乳より多い!これだけでも私はひじきを見直すに値する食材だと思いますが、皆様はいかがでしょうか?