この表からビールの見かけのカロリーとアルコール100gあたりのカロリーが逆転するのがお分かりでしょう。
また、もう一つ冒頭であげた設問「アルコールのカロリーはエンプティカロリー(からっぽのカロリー)と呼ばれていて、脂肪にならないカロリーだから、そもそもビールは太りにくいのでは?」についてもご説明すると、それは表面上正解ですが、事実上は間違いです。
というのは、アルコールが脂肪にならないというのは正しいことです。しかしながらそれは「アルコールのみ」の代謝(消化)を考えた時の話であって、アルコールと同時に糖や脂肪などのいわゆるおつまみ(ビールはそれ自身に糖を含みます)を食べた時はアルコールはそれらを積極的に溜め込む働きをします。肝臓だけを見てもアルコールを多量摂取する人が脂肪肝になりやすいのはそのためです。このことは、スポンサーの関係上作為的な情報を発信せざるを得なくなったテレビの健康番組などが「アルコールは脂肪になりません」ということをわざと強調して放送するため巷の情報が混乱しているところですが、結局それ自身は脂肪にならなくても、脂肪を溜める働きを助長する成分というのは、太りやすい成分であるとするのが妥当なところではないでしょうか。
ということで、5本飲んだらオヤジのセッキョーモードになってきたので今回はこのへんでオシマイ。画面もゆ~らゆ~らしてるしね。