もうご存知の方も多いと思いますが、5月1日にカネボウ株式会社がラズベリーの香り成分「ラズベリーケトン」を配合したダイエット補助食品を発売しました。
商品名はヴィタロッソ(VITA ROSSO)ダイエットサプリメント。また、同じくラズベリーケトンを配合し、張るだけで部分やせが期待できるシート状の商品(ヴィタロッソボディシート)も同時発売しました(↓)。
もともとこのラズベリーケトンが注目されるに至った経緯は、カネボウの女性研究員がラズベリーケトンと唐辛子の辛み成分カプサイシンの分子構造が似ていることに気がついたことで、その後細胞レベルの試験ではカプサイシンの3倍の脂肪分解効果があることが分かりました(カネボウ研究所)。また、動物を用いた実験では1%のラズベリーケトンを含む餌を食べさせることによって太りにくくなることが確認され、さらに人間に対する試験では1週間で7割の人が平均600gの体重減少を経験するという好成績を修めています(同研究所調べ)。さらに驚くべきはこのラズベリーケトンを配合したシートを内股に張ったところ、皮下脂肪厚が1ヶ月で5%減ったというデータもあり、これらは全て日本薬学会(3月26~28日)で同社により発表されています。
で、正直なところ学会で効果を発表したということだけでもまがいものが多いダイエットの世界においては賞賛に値しますし、独自の研究所をもつ大手化粧品メーカーの製品とあっては今後の改良にも期待しています。さらにラズベリーケトンという全く新しい素材を商品化した努力にも敬意を表したいと思いますが、これ以上誉めてしまうとそのへんの雑誌と同じ内容になってしまいますので、あえて、あえてですよ、この商品についての問題点を3つほど指摘をさせていただこうと思います(本人は可愛さあまって憎さ百倍のつもりですが、メーカーの方怒ったらゴメンナサイ…)。
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