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話題作が盛りだくさん! 映画ライターが厳選した「4月&5月公開映画ランキング10」(2ページ目)

2021年のGWの映画界は大豊作! 人気シリーズの最新作からアカデミー賞ノミネート作品、そしてディズニーの人気ヴィランの映画など盛りだくさん! 4月&5月の公開作の中から選りすぐりの10作品をランキング形式でご紹介します。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

 

7位『HOKUSAI』(2021年5月28日公開)

HOKUSAI

(C)2020 HOKUSAI MOVIE

孤高の絵師・葛飾北斎を描いた映画『HOKUSAI』。謎に包まれた北斎という人物について歴史的資料を徹底的に調べ上げて制作された渾身の一作です。

江戸時代、なかなか芽が出ない貧しい絵師の北斎(柳楽優弥)の才能を見抜いた版元の蔦屋重三郎(阿部寛)が北斎をサポートすることに。しかし、重三郎は北斎の絵をなかなか認めてくれない。北斎は苦しみながらも独創性を得るために絵を描き続けるのです。
 
謎に包まれた葛飾北斎を、彼が生きた時代を紐解きながら、映画独自の解釈で立ち上がらせた作。北斎の若い頃を柳楽優弥が演じ、老年期を田中泯が演じています。北斎の盟友を永山瑛太、歌麿を玉木宏が演じるなど見応え十分。ぜひスクリーンで観てほしい作品です。
 

6位『地獄の花園』(2021年5月21日公開)

地獄の花園

(C)2021「地獄の花園」製作委員会

芸人の枠を超えて脚本家としても活躍するバカリズムが描いたOL戦国時代映画『地獄の花園』。会社で繰り広げられるOLたちの抗争を仁侠映画風に描いたコメディ作品です。
 
普通のOLの直子(永野芽郁)が勤める会社に、中途採用で入ってきたカリスマヤンキーOLの蘭(広瀬アリス)。社内におけるOLたちの抗争は、蘭の入社でますます過激になっていくのです。
 
ヤンキーOLたちのバチバチのガチバトルは大迫力。おしゃれやグルメを楽しむ普通のOLの一面とケンカ上等なヤンキー女子のオラオラな一面が交錯し、スカッと楽しく爆笑できる作品。遠藤憲一など男優たちがヤンキーOL役に挑んでいる姿にも注目です。
 

5位『ファーザー』(2021年5月14日公開)

ファーザー

(C)NEW ZEALAND TRUST CORPORATION AS TRUSTEE FOR ELAR OF CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION 
TRADEMARK FATHER LIMITED F COMME FILM CINE AT ORANGE STUDIO 2020

有名な舞台劇の映画化作品で、原作の戯曲を手がけたフロリアン・ゼレールが演出を担当。認知症の父と介護する娘を描いた作品なのですが、これまで数多く作られてきた認知症の映画とは確実に一線を画すミステリアスな作品なのです。
 
ロンドンに暮らす81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、記憶があやふやで認知症の症状が出始めています。ある日、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が自宅へ帰ったあと、見知らぬ男が現れます。彼はアンソニーの家を「私の家だ」と言い、居座ってしまい、アンソニーを戸惑わせることに……。
 
現実と妄想が錯綜する展開なのは、認知症の父親の視点で描かれているから。とにかくアンソニー・ホプキンスが素晴らしい! 最初から最後まで出づっぱり、一人芝居で物語を牽引しています。認知症の患者の世界を描いた傑作です。
 
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