マスク生活で増えたニキビ。マスクニキビができやすいのはどこ?
マスクニキビができやすいのは「口周り」「頬骨の高い場所」「あごの中央部分」
■口周り
マスクによる蒸れや摩擦によってできやすい場所です。口周りは、もともとあった白ニキビがマスクの蒸れによって化膿してニキビになります。
■頬骨の高い場所
不織布マスクの摩擦で肌ダメージを受けやすくなるのがこのパーツ。マスクをつけたり外したりするなどの摩擦で肌に刺激が加わり、新規のニキビができやすくなっています。
■ あごの中央の部分
Tゾーン(おでこ~鼻~あごにかけてのエリア)は、思春期ニキビができやすい場所。そしてUゾーン(耳の前~あご~もう片方の耳の前を結ぶエリア)は、大人ニキビができやすい場所です。TゾーンとUゾーンの両方に合致している位置が「あごの中央の部分」。さらにマスクに覆われている部分でもあるため、蒸れや刺激が起こりやすくなっています。あごの中央の部分は、マスク生活になってから最もニキビができやすい場所といえるでしょう。また、マスクによる汗や蒸れにより、鼻の下にニキビができる人も多くみられます。
マスクニキビが悪化する前に……最も大切なのは「白ニキビ対策」
マスクニキビとは、もともと肌にできた白ニキビが悪化したもの。白ニキビを予防することが重要!
■白ニキビ対策
白ニキビは、通称「隠れニキビ(マイクロコメド)」と呼ばれています。触るとざらつきを感じることがありますが、これは毛穴が閉塞し、皮脂が詰まりはじめている状態。これがニキビの始まりです。第2、第3の赤ニキビを作らないようにするために、白ニキビを探し、コメドを押し出すことがベスト。ちなみに皮膚科では、圧出という治療を行います。
■自分で行うコメドの押し出し方法(ピンポイントバージョン)
白ニキビが赤いニキビになってしまった場合などは、早急に炎症を抑えることが重要なので、皮膚科に行くことをおすすめしますが、実は「圧出」に似た治療は自分でも行うことができるのです。ここでは、私の著書でも紹介している自分で行うコメドの押し出し方法について、一部分を抜粋して解説いたします。
◎用意するもの:ヘアピン、拡大鏡、タオル、コットン、プッシャー(ドラッグストアや100円ショップで売っています)
なお、跡がつくほど痛かったり、万一、血が出たりしたら即座に止めましょう。炎症がひどい場合には自分で処置をしようとせず、皮膚科に行くことをおすすめします。ステップ1:プッシャーを人差し指と親指でもつ
コメドの詰まった毛穴を確認したら消毒したプッシャーを、利き手の人差し指と親指で、ペンを握るようにしっかりはさんでもつ。
ステップ2:コメドの見える毛穴のすぐ上にカップのヘリをあてる
利き手の逆側の手で、押すときに肌がずれないように鼻をおさえる。コメドの詰まった毛穴のすぐ上に、プッシャーのカップのヘリ(キワ)をあてる。
ステップ3:コメドが出るまで、少し強めに押す
プッシャーと指、毛穴をはさみ込むようにして、プッシャーで少し強めに押す。そのとき、少しすくい上げるようなイメージで行うと、うまくいく。
ステップ4:洗顔する
コメドが出た後は、ぬるま湯で洗顔する。洗顔できない場合は、エタノールを含ませたコットンでふく。プッシャーも洗っておく。
※ 出典:『毛穴スッキリ! 美肌メソッド』 著:吉田貴子/秀和システム 2019年
ニキビは見た目だけは、何が原因かわかりません。食べ物が原因と思っている人も多いですが、人(体質)によってニキビができやすい食べ物は違います。チョコレートを食べてもニキビができない人もいれば、お米を食べてできるという人も。
バランスの良い食生活を心がけている人は、生活全体に余裕があり、ストレスも少なく、質の良い睡眠も取れているものです。マスク生活はまだまだ続きそうなので、自分にできることから、始めてみてください。