通勤不要の在宅ワーク……運動不足による心身へのデメリットも

在宅ワークと運動不足

在宅ワークで運動不足や集中力の低下を感じている人は多いようです

コロナ禍に新しい働き方が浸透し、在宅ワークをする人も多くなりました。通勤の負担がなくなり、マイペースで働くことができる一方で、移動なしのデスクワークが続くとどうしても運動不足になりがちです。座りっぱなしなど長時間の不活動は、肩こりや腰痛といったものから生活習慣病まで、体にさまざまな悪影響を及ぼすことも指摘されています。また、在宅ワークで集中力が続かずに悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

在宅ワークの日の運動不足と集中力低下の悩みをまとめて解決する運動のコツをご紹介します。
 

運動をする人は減少傾向? コロナ禍に広がる在宅ワークと運動不足

公益財団法人笹川スポーツ財団が行った『新型コロナウイルスによる運動・スポーツへの影響に関する全国調査』によると、「運動・スポーツを行っていない」と回答した人は2020年2~5月では49.9%、2020年6~9月では55.2%と増加していることが報告されています。また運動を行っていると回答した人(44.8%)の実施種目は、ウオーキング(23.1%)、散歩(ぶらぶら歩き)(12.2%)、筋力トレーニング(9.7%)の順ですが、いずれも2~5月と比較すると減少傾向が見られます。
 
一方でジム施設などを利用した運動は、同時期で比較するとやや回復傾向。しかしこれは緊急事態宣言に伴って休業を余儀なくされていた施設が、6月以降に段階的に再開したことが影響していると考えられています。
 

在宅ワークの集中力・作業効率の低下は、休憩不足の可能性も

また、長時間黙々と作業を続けていると、集中力が低下してしまう悩みも多くの人が感じているのではないでしょうか。人が同じ作業を行い、集中力を保つことができる時間は諸説ありますが、東京大学薬学部の池谷裕二教授らが行った『勉強時間と学習の定着・集中力に関する実証実験』によると、学習効率が高まるのは学習時間の長さではなく、学習の合間に休憩を取った場合でもあると報告されています。休憩時間の決まっていない在宅ワークにおいても、こまめに休憩をとることが集中力や作業効率アップにつながるのではないでしょうか。

活動量不足、運動不足も懸念されることを考えると、1時間に一度は立ち上がり、軽いストレッチや運動をすることが、仕事にも体にも良い影響を及ぼすと考えられます。座りっぱなしを回避する在宅ワークの一つの方法として、「椅子なしでテレワーク!脱「座りっぱなし」で姿勢と健康を取り戻す」記事もあわせてご覧ください。
 

まずは背伸びと深呼吸! 運動不足解消と仕事効率UPが叶うストレッチ

運動習慣がない人も、難しく構える必要はありません。仕事を始める前にも、まずはウォーミングアップ! 大きく体を伸ばし、深呼吸を繰り返してみましょう。呼吸を繰り返すことで横隔膜とその周辺にある筋肉を刺激し、体の中からゆっくりと体温を上げていくようにします。

仕事中も1時間に1回程度、軽い運動を。デスクワークが続くとどうしても背中が丸まりがちになってしまうので、姿勢を正し、より大きく呼吸することを意識してみましょう。その後は決まった手順などは考えず、気になる部分を中心に自分で気持ちいいと感じるストレッチを行いましょう。ゆっくりと大きく背伸びをするだけでも、全身が気持ちよく伸ばされます。

また長時間の作業によって特に肩周辺の筋肉は硬くなりがちです。片手でもう片方の手首を持ち、わき腹を伸ばすようにしてストレッチを行うと、肩から背中にかけての筋肉が伸ばされます。余裕がある人は、スクワットなどの自重トレーニングを行ってもよいでしょう。
 

在宅ワークのプチ不調は、体を動かして改善を

在宅ワークなど環境に変化のない状態で長く仕事をしていると、何となく体も重だるく感じたり、気分も上がらなかったりすることがあると思います。そんなときこそ一息ついて、こまめに休憩を取り、積極的に体を動かしましょう。仕事の効率化にもつながり心身のリフレッシュ効果も期待できます。まずは簡単にできるものから始めてみましょう。
 
■参考
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