曇りの日は? 冬の洗濯物、干し方3つの失敗
曇りの日・冬の洗濯物はどうする?
冬の湿度は太平洋側で低め、日本海側は高めです。関東地方などはとても乾燥しますが、それでも帰宅後の敗北感を味わった経験者は多いはず。そこで今回は冬に失敗しがちな洗濯干しの3大NGをお届けします。お天気を上手に仲間につけて、衣類を自分好みに仕上げるワザを身につけてください!
冬の洗濯NG1:曇りの日の外干し
曇りの日の外干しは失敗しがち。薄曇りでも風がなければ室内干しを。
いえ、冬のそんな日は、乾かない可能性の方が大です。薄曇りでも風がなければ室内干しをしましょう。
洗濯物の乾き具合を予想した「洗濯指数」を決める要素は、日照・気温・風・湿度がベースとなっています。気温の低い冬は、「日照」の中でも直接当たる太陽の熱で洗濯物自体の温度を上げて乾かす力(水分を蒸発させる力)と、蒸発しかかった湿気を飛ばす「風」の力がとても大事になります。
だから日が当たらないと蒸発力がぜんぜん足りないのです。夏なら日陰で乾くようでも、冬は、風があれば少し乾くものの、日が足りないとすっきり乾かすことは期待できません。
そのため曇りなら、気温が外より高めな家の中で室内干しすることをオススメします。
冬の洗濯NG2.午後の外干し
冬の晴れた日、家にいるなら、朝は外干して午後イチで室内干しに切り替える。冬洗濯の必勝法です
冬の気温は、晴天でもお昼を過ぎるとどんどん下がり、湿度が上がり始めます。洗濯干しスペースに日が当たらくなった後も同じ。すると、ある程度乾いていた洗濯物も逆に少しずつ湿気を吸収し始め、日没後に帰宅して洗濯物を触ると「まだ乾いてないの?」という悲しいことに。
それを避けるには、洗濯日和な晴天の日でも、お昼過ぎ、遅くとも15時頃までには洗濯物を取り込むこと。家に自分や家族がいる日なら、お昼を過ぎたらまだ少し湿っていても、洗濯物は室内干しに切り替えた方がすっきり乾きます。
一日中外出しているのであれば、洗濯日和でも室内干しにしておいた方が無難です。お昼すぎまでに帰宅できるなら「帰宅したら室内干し」に。
関東など冬期の湿度がとても低い地方にあって「洗濯日和」予報でも、「日なたで風あり」という条件が揃っていないと残念な仕上がりになることがよくあります。
実際に関東地方のわが家の外で測ってみて驚いたのですが、ある快晴の程よい風が吹く、気象庁の予想最小湿度が42%の日。午前9時頃、自分の地域の湿度は発表では約68%でしたが、自宅の「日なたで風通しの良いベランダ」は湿度20%、一方日陰は湿度47%でした。15時以降は予報でも下がり始めますが、日陰になった場所は早々と湿度60%超えに! 温湿度計を疑いましたが何度測っても一緒でした。このように日当たりは大事。洗濯スペースに日が当たる時間帯をチェックしておくことも大事ですね。
冬の洗濯NG3.使わない部屋の室内干し
使わない部屋の室内干しは乾かないうえ結露からのカビの元。人がいるリビングなどで。そっちも結露対策忘れずに。
室内干しをするのであれば、暖房を使って気温の上がっている、人がいる部屋にしましょう。洗濯物が邪魔にはなりますが、そこは工夫してくださいね。エアコンの風が当たる場所に置くと、乾きやすいし、水分を部屋の隅にまで飛ばしてくれるので効果は上がります。洗濯物から蒸発する水分が部屋の加湿に役立ってくれるのです。
ちなみに湿度を算出する「空気が抱え込める水分の量(飽和水蒸気量)」は温度に比例するので、例えば気温20°の時と気温10°の時ではその量は半分ほどに減ってしまいます。昔の人なら経験的に知っていた知恵ですが、現代人には体感しづらい面もありますね。
注意してほしいのは、外気と接している窓や壁の結露が起きやすくなるということ。今年は感染対策で「換気」をされていると思いますが、これは結露対策にも有効です。例年なら結露防止のために換気をというところでしょう。この他、結露防止テープを貼るだけでも違います。
お天気を上手に仲間につけて、衣類を自分好みに仕上げるワザを身につけたいもの。気分の上がる家事の知恵が増やせますように。
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