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「洗濯指数」も上手に活用!紫外線にゲリラ豪雨…天気が読めない高温多湿な「夏の洗濯」の秘訣

夏の洗濯は、晴れの日の紫外線や天候不順のお悩みの他、「今日は外干しか、室内干しか?」という判断自体が一つのストレスになっている方も多いでしょう。そんな昨今の夏に成功する洗濯干しの秘訣をご紹介します。

毎田 祥子

執筆者:毎田 祥子

家事ガイド

最近の夏のお洗濯は、いつ降るかわからない雨が悩ましいですね。「結局、秋晴れの時期まで室内干しか」とあきらめ気味でいたら家が蒸し蒸ししてしまうし、洗濯乾燥機を使えば節電も気になります。
紫外線に天候不順…天気が読めない高温多湿な「夏の洗濯」を乗り切るには?

紫外線に天候不順…天気が読めない高温多湿な「夏の洗濯」を乗り切るには?

こうお天気が読めない日々だと「今日は外干しか、室内干しか?」という判断をすること自体が一つのストレスになっている方も多いのではないでしょうか。そんな夏の洗濯のお悩みを少しでも解消するヒントをご紹介した上で、紫外線に注意したい外干しと湿気が気になる室内干しのそれぞれの注意点を解説します。
 

洗濯予報が進化している!

朝、出かける前に深まる「今日、雨は降る?」「曇りだけど干しても大丈夫?」というお悩み。そんなときに参考になるのが、テレビの天気予報でもちらりと紹介されている「洗濯指数」です。日本気象協会(tenki.jp)には以下のように説明されています。
洗濯指数は、天気や気温などの予測から計算した「洗濯物の乾きやすさ」を表しています。「大変よく乾く」「よく乾く」なら厚手の洗濯物もOK、短時間で洗濯物が乾く気象条件です。 
どの気象情報団体が出す情報も、気温・湿度・風速・日射量などをもとに計算されていて、5段階くらいで乾きやすさを表わしています。

またそれぞれのお天気情報サイトを見てみると「Tシャツなら3時間で乾く」など、もう一歩踏み込んだメッセージがあったり、1時間ごとの予報などもあるためとても参考になります。

例えばウェザーニュースの「お洗濯プランナー」では、夜間だけの洗濯情報や、自分でカスタマイズした洗濯アイテムがいつ乾くのかを丁寧に教えてくれます。また有料ですが、今干した洗濯物が乾いたタイミングや急な雨をスマホに連絡してくれる機能もあり、上手に取り入れるとストレスが軽減できそうです。

「今日は外干しか、室内干しか?」という判断が難しいというお悩みが少しでも解消できたら、次にそれぞれの洗濯干しの夏における注意点を解説していきます。
 

夏の晴れの日は「紫外線」に注意! 外の日陰に干すのがおすすめ

夏の洗濯干しは、雨の心配はない日であっても「紫外線」に注意する必要があるため、晴れた日は直射日光に当たらないよう「外の日陰」に干すのがおすすめです。

昨今の衣類でほとんど使われている化学繊維は紫外線が苦手。また染料も紫外線に弱く、当たり続けると色が薄れてしまいます。

キャンプや水着などアウトドア用品や晴雨兼用傘は、紫外線に強いコーティングを施してあるので大丈夫そうに思えるかもしれませんが、経年劣化ではげてしまうため、メンテナンスで使い切らないよう陰干しするのが正解です。もうはげてしまっているようならば化学繊維と同じ扱いなのでもちろん陰干しです。
 

カビや臭いの原因に! 高温多湿な室内にはどう干すべき?

現代は「基本的に室内干し」というご家庭も多くなっていますが、気を付けないと湿気が抜けずにカビや臭いの要因になってしまいます。湿気を溜めない室内干し必勝のコツは、湿度とのバランスを整えることです。

そのためにも、できるだけ広い空間の通気のよい場所に干すようにしましょう。通気がよくない場所は換気扇を回すなど、洗濯物に触れている空気の湿度を下げる工夫をします。

より条件を良くしたいなら、湿度がなるべく低く室温が高めの部屋を選び、湿気が溜まる下の方を避けて床からできるだけ離れた上の方に干します。日当たりが良い部屋で、ドアや鴨居などを利用したグッズを利用しながら干すのもおすすめです。

なお洗濯物を一カ所に集めて対策をとるのもよいですが、筆者の場合、家電を使わない室内干しでは家の数カ所に分散して干して換気対策に気をつけています。どちらを選ぶかは自分のスタイルに合わせてOKです。

また気温が高い夏であれば、天気が雨や曇りで風も弱い日であってもある程度順調に乾きますが、最後のひと押しが足りない感じがすることがあるでしょう。そんなとき室内の湿度の方が低い日なら、早めに取り込んで仕上げ干しすればしっかり乾くし、室内がじめじめするほどにもなりません。乾燥機にかければ完璧です。
 

エアコンドライだけでは乾かない? 家電活用の注意点

頼もしい助っ人「家電」を使うなら、最短でじめじめしない状態にできるよう、上手に活用したいものですね。

「エアコンのドライでは洗濯物は乾かないの!?」という疑問をよく聞きますが、その通りです。除湿機能はありますが乾燥機ではないため、ドライ単体では効果を感じられません。
サーキュレーターや除湿器など家電を上手に活用しましょう

家電を上手に活用しましょう

夏場にエアコンのドライ機能を活用するなら、扇風機かサーキュレーターを合わせて使いましょう。洗濯物まわりに溜まってしまう湿気がエアコンの吸気口まで届かずに床付近で滞ってしまわないように、洗濯物に風を当てて空気を循環させます。エアコン以外に換気扇とも合わせ技ができたり、他の家電は使わずそれだけでも効果があります。

そのほかの家電の特徴は下の通り。
  • 除湿機……脱衣所など狭い密閉空間で威力を発揮しやすくなります。その空間は高温になりますが、部屋ごと乾燥できます。
  • 換気扇……力使用量が他より圧倒的に低いため、一日中外出するなど長時間の空気循環におすすめです。
  • 浴室乾燥機(浴室換気暖房乾燥機)……使わないと逆に故障の原因にもなるため、雨の多い時期こそ役立てたいですね。
 

洗濯物の臭いとの戦いは洗う前から始まっている!

洗濯日和といわれる日に外干しをした場合、風や日照、衣類の素材、種類などで違ってきますが、大体2~3時間で乾きます。ところが雨の日の室内干しでは8時間たってもスッキリ乾いていないことも多く、また晴れていても湿度が高いとしっとり仕上がってしまう日もあります。

最近よく、臭いを発生させないための目標時間は「5時間」といわれます。臭いの元といわれるモラクセラ菌が、5時間経った頃から爆発的に増殖するというデータがあるためです。

ただしこれはきちんと汚れを落とした洗濯物という大前提。例えば汚れ物が入った洗濯かごに体を拭いて湿っているタオルを混ぜて、朝まで5時間以上そのままにしていれば、雑菌は大いに増殖しています。洗う前からじんわり臭い始めてしまうし、いつもの洗濯では汚れや雑菌が落としきれない事態にも。

室内干しでは、洗濯物が触れている空気の湿度をどれくらい低くできるかで、乾くまでの時間が変わります。そのためにも、汚れ物は洗濯槽でなく洗濯カゴへ入れる、湿った洗濯物は隔離して湿気をとばす工夫などをしましょう。また襟・袖・脇などのきつい汚れは予洗いする、洗濯物は溜めこまずに小まめに洗うといったことも大切です。

洗濯事情は天候不順などの他、コインランドリー活用や洗濯のアウトソーシングなど進化も止まりません! そのときどきで今の自分の暮らしに合う方法を選べるとよいですね。

【関連記事】
室内干しのコツとは?心地よく干して仕上げる方法

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