レディース服を50着に絞ったクローゼットで衣替えをしない!?
手持ちの服の種類と数を把握していますか? 引っ越しするときにハンガーボックスを使ったことがある人は、おおよそ見当がつくかもしれません。そんな機会がないと何着あるのか分からないと思いますが、衣替えをしたくないとしたら、ハンガーの本数を一定に保つことが大切です。
通勤・宅勤(在宅勤務の略)・半々の3派ともに合計50着で種類別の厚みを考慮して算定。ハンガーパイプの間口は、通勤派の場合は約130cm、宅勤派は約90cm、半々派は約110cmとしました。
ではハンガー収納は何着が適量なのでしょうか。クローゼットの間口として必要なサイズを通勤派=約130cm、在宅勤務派=約90cm、通勤・在宅勤務の組み合わせ派=約110cmとし、ハンガー収納が必要な衣類を50着に絞って、アイテム別点数を割り出しました。内訳はコーディネートのスタイルによって異なります。
またリモートワークへと働き方が変化して、部屋着以上通勤着未満という在宅での遠隔会議にも通用するスタイルに切り替えている人が増えています。参考例を目安に自分流に組み立ててみてください。
クローゼット収納のポイントはハンガー選び
クローゼットを開けてハンガーの種類を点検してみましょう。クリーニング店のものや服を購入した際の付属品など、種類がマチマチな状態になっていませんか? 収納の見た目のことだけではなく、洋服が選びにくいのは不揃いなハンガーが原因。吊るしたい服の種類に応じたハンガーを使いましょう。
服の肩幅より少しだけ狭い幅のハンガーを選びたい。ノンスリップハンガーは白いものと黒いもの
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クリップ留めのハンガーの場合は、パンツやスカート丈の長さで吊るすため、裾から床までの空きスペースが狭くなる
一部の衣類はたたみ、クローゼットの収納量を稼ぐ
持ち服の全てをハンガー掛け収納にできたら、しまうのも出すのもラクなのですが、クローゼットに備わっているハンガーパイプの長さによって、吊るせる数が限られます。そのため、衣類をたたんで、コンパクトに収納することも必須となります。
浅めの引出しには下着やソックスなどを収納。上の写真は、ケースを3段積み重ねたときの高さが約66cm。丈が100cmのコートをハンガー掛けにしたときの、床までの空間が引き出しケースの置き場として使える
たとえば、引出しケースを4個使った場合で算定してみましょう。たたむことによって、ハンガー掛けにした服の2倍の量がしまえるようになりました。
幅44cm・高さ24cm・奥行き55cmの引出しケースには、春夏物を30~40点しまうことができ、ケースを2個使うと60~80点です。冬物のニットやセーターでも15~20点で、ケースが2個で30~40点になります。引出しケース4個で合計すると、90~120点の衣類が収納できるという計算になるのです。
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左は夏物が45点で、薄くて柔らかい衣類は巻いている。右はニットが20点で厚いものは並べる向きを変えている。衣類によってしまい方を調整
とにかくハンガー派なら2段構えで
たたんだほうが収納スペースが増えると分かっているけれど、ハンガー掛けを優先したいという人もいるでしょう。その場合にはパイプを上下2段に備え付けると、吊るせる服の数を増やすことができます。ただし、丈の長いコートやワンピースを持っている人には、裾が折れ曲がるのでおすすめできません。手持ちの服の丈を測って検討しましょう。
ハーフコートやチュニックなどの丈を要チェック。パンツを2つ折りにするので1着当たりの厚みが増える。2段構えでハンガー収納するときは、長所と短所を天秤にかけて判断を
持ち服の種類と数を調べると、たくさんしまえる収納テクニックを使う必要がなかったり、服の数をやみくもに減らさない解決法がみつかるかもしれません。今あるクローゼットで無理なく、使いやすくしまえるようにやりくりしましょう。
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