「あかり」という名前の漢字で多いのは「朱里」「朱莉」「明里」
「あかり」という名前を漢字で表すには、基本的には「アカ」と読む字と「リ」と読む字を組み合わせれた二文字で作ることになります。アカリの名で多い漢字二文字の組み合わせは、朱里、朱莉、明里の字、そしてひらがなです。「あかり」という名前の漢字でよく使われる「朱」は切り株、「明」は月あかりを意味する
音・訓・名乗りの上でアカと読める漢字は、紅、朱、明、茜、緋、赤、丹の字です。
音・訓・名乗りの上でリと読める漢字は、里・吏、李・莉・梨・理・璃・利・俐などの字があります。
これらの字の組み合わせであれば、すべてアカリと正しく読めることにはなります。ただアカと読む字で一般的に名前に使われているのは、朱、明の字であり、他に茜、紅が少しある程度です。
朱梨、朱理、茜里などの漢字で名づけられることもありますが、かなり珍しい名前にはなります。気をつけたいのは、明利、明理などとすると、アキトシ、アキマサなどと読む男の子の名にもみえて混乱を起こすことです。また緋、丹の字などを入れれば、おそらく他人に読めない名前になって不便ではあるでしょう。
「あかり」という名前の漢字の意味「朱」は切り株、「明」は月あかり
「あかり」という女の子の名前で使われる漢字「朱」は、切り株の赤みのある色を意味する
「朱」の漢字はもとは木を切ることをあらわす絵で、切り株の赤みのある色を意味します。
はじめから株(切った木)の字にも含まれています。なお赤くもない真珠の珠の字になぜ含まれているのかについては、あまりきちんとした説明もありませんが、珠の字の朱は、切るほうの意味で入れられており、珠は貝から切り取った宝石という意味なのです。
「明」の漢字のもとは窓と月を描いた絵で、窓から入る月あかりを表す字です。
漢字三文字のアカリという名前は珍しい
漢字三文字のアカリという名も非常に珍しいですが、作れないことはありません。アと読む亜の字、カと読む花、可、佳、香、加、果、華、夏、歌などの字、そしてリと読む里・吏、李・莉・梨・理・璃・利・俐などの字の組み合わせですから、たくさんの名前が作れます。
ただし、ややくどい感じになり、書くのに手間取り、わざわざ漢字三文字にするメリットはありません。
「灯」と「燈」の漢字はアカリと読むが、辞書載っていないことが多い
ちなみに「灯」や「燈」の漢字は、一部の辞典にのみ、「あかり」という読み方をのせています。そのようなわけで、これらをあかりと読む漢字一文字の名前にしたい、という人も少ないですがいます。ただほとんどの辞典には載っていない読み方ですから、他人が素直に読んでくれるかどうかは疑問です。なお灯の旧字が燈の字だ、と思われることも多いですが、じつは古いか新しいかではなく、これらははじめから意味の違う別の字で同じではありません。
「登」は容器を高く持ち上げることであり、燈と書けば、高くかかげられる火のことです。ですから高い所から照らす街灯や灯台は、燈の字を書くのが正しいはずです。また丁はぶつかることを意味する記号と考えられ、釘、打、汀(波うちぎわ)の字に含まれます。つまり灯はどこかに固定させる火のことです。ですから持ち歩く懐中電灯は、灯の字を使うとおかしいことにはなります。
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