感染症対策による在宅勤務やイベント自粛…そろそろ運動不足も心配
在宅勤務など家で過ごす時間が長くなり、運動不足が気になる方もいるようです。日常生活でできる運動不足解消法は?
新型コロナウイルス感染拡大を止めるために、社会全体でさまざまな取り組みが行われています。多くの人が集まるところや風通しの悪い場所などは感染リスクが高いと考えられているため、職場に出勤せずに働く「テレワーク」「リモートワーク」に切り替える企業も増えてきました。
一方で心配されるのが、日常的な活動量が減ることによる運動不足です。運動習慣がないという人でも、普段働いていれば毎日の通勤や職場からの外出などで、ある程度の活動量は確保できていたでしょう。しかし、これらの最低限の活動量がなくなることを始め、公共施設の一時閉鎖などによって運動習慣そのものを見直さなければならなくなった人もいると思います。運動不足になってしまうことのデメリットと上手な解消法を考えてみましょう。
体力低下だけではない? 運動不足は免疫力や心の状態も悪影響
活動範囲が狭くなり運動量が減ると、体力低下だけでなく、体を守るための免疫力低下なども懸念されます。さらに「いつまでこの状況が続くのか」という目処がはっきりとしない状況は、気持ちの面でも不安が募るものです。テレワークや集まりの自粛で自宅で過ごす時間が増えると、人と会話することも極端に減っている方も多いでしょうし、連日の様々な報道を見聞きして気持ちが塞ぎ込んでいる方も少なくないかもしれません。運動は体力を高めるだけでなく、心身のリフレッシュ効果も期待できます。普段の生活と異なる非常時でも、なるべく気持ちを明るく、前向きに過ごすためにも、適度に体を動かすことが大切です。
運動不足解消は「こまめに体を動かすこと」から! 1時間5~10分でOK
大きなスポーツイベントの中止はもちろん、ジムなどを自粛する動きもあるようですが、改まった運動時間を取れないときでも、日常生活の中で上手に体を動かす時間を作っていくことが大切です。PC作業などで長時間同じ姿勢で過ごすことが人は、1時間に5~10分程度の休憩を適宜取るようにしましょう。その際には、短時間でできる運動を取り入れるのがオススメです。肩周りや背中周辺部のストレッチを始め、最近はエクササイズと休憩をミックスして短時間で行うHIITというトレーニング方法もあります。HIITについては「室内×短時間で抜群の運動効果!トレーニング法・HIIT(ヒット)とは」で詳しい方法を解説していますので、ぜひご覧ください。また、おなじみのラジオ体操であれば、第一・第二をあわせても6分半で行うことができます。「これならできそう」というもので構いませんので、こまめに体を動かすようにしてみましょう。
人ごみを避けている人でも、食材の買出しなどで最低限の外出はされていると思いますので、時間に余裕があるときは、買い物がてら近所を軽く散策したり、少し距離のあるスーパーマーケットまで車ではなく徒歩や自転車で出かけたりして、活動量を上げるといった工夫もよいでしょう。