国民年金基金は、自営業・個人事業主、フリーランスの人向けの老齢基礎年金に上乗せする、公的な年金制度です。

国民年金基金は、自営業・個人事業主、フリーランスの人向けの老齢基礎年金に上乗せする、公的な年金制度です。

人生100年時代と言われている現在、実際に私達の人生は延びています。その年に生まれた子どもがその後何年生きるか推計した平均寿命は、女性が87.26歳、男性が81.09歳(「簡易生命表」2017年)となっており、さらに延びると推定されています。

また、各年齢でそれぞれ平均であと何年生きられるかを示すものに平均余命がありますが、65歳時の平均余命をみると、女性が24.43年、男性が19.57年(「簡易生命表」2017年)となっています。
 
そのような状況の中、20代で現在や今後のお金について不安をもっている人も多いようです。不安や悩みの中身については、「自分の生活上(就職、結婚など)の問題について」、「現在や今後の収入や資産の見通しについて」以外にも「老後の生活設計」が挙げられています(内閣府「国民生活に関する世論調査」2017年)。
 
今回は、高齢化する社会の中で、若いうちから少しずつ考えておきたい将来の生活への準備というテーマの中で、自営業者やフリーランスといった働き方をしている人が考えておくべき自分の老後について、特に「国民年金基金」についてとりあげ、そのしくみや特徴をご案内します。

<INDEX>
■公的年金制度と個人事業主・フリーランス
■「国民年金基金」とは
 (1)加入対象者
   (2)給付の種類
   (3)掛金の設定
   (4)税制の優遇措置


 

公的年金制度と個人事業主・フリーランス

現在の公的年金制度は、職業などによって加入する制度が異なります。

自営業者・個人事業主やフリーランス、学生等は第1号被保険者として国民年金のみに加入します。一方、会社員・公務員は第2号被保険者として国民年金に加入すると同時に厚生年金にも加入しています。また、第2号被保険者に扶養される配偶者は第3号被保険者として国民年金に加入しています。
公的年金の全体像

公的年金の全体像


働き方が多様化している現在、個人事業主やフリーランスとして働いている人は、国民年金のみですので、老後の公的年金は、国民年金からの老齢基礎年金のみとなります。会社員や公務員と比べると厚生年金がないので、老後に老齢厚生年金がありません。個人事業主なので定年などはありませんが、老齢基礎年金の上乗せ年金を考えることは必要となります。
 
国民年金の上乗せを考える場合、いろいろな選択肢がありますが、まずは、厚生年金同様、終身で支給され、将来の給付も決まっているものを検討してみるとよいでしょう。

そこで挙げられるのが、「国民年金基金」です。国民年金基金は、自営業・個人事業主、フリーランスの人向けの老齢基礎年金に上乗せする、公的な年金制度です。特に給付面、税制面で有利な制度となっています。また、早い時期から加入した方が掛金面でも給付面でも有利になっています。
 
次のページ以降で、詳しくみていきましょう。