スマホの普及によりデジタル化が進む一方で、最近では万年筆やカラフルなインクが注目を集めるようになり、万年筆ブームが到来したとも言われています。しかし、万年筆を持っていないという方はまだまだ多いのも事実。日常使いのボールペンに比べると、万年筆は高級品、嗜好品というイメージが強いかもしれません。
そこで私がイチオシしたいのがセーラー万年筆の「SHIKIORI 四季織マーカー」。セーラー万年筆のSHIKIORI(四季織)シリーズの万年筆用ボトルインクの色味を再現した水性マーカーです。ラインナップはボトルインクと同じく日本の四季をイメージした春夏秋冬のイメージカラー各5色の全20色。豊富なカラーバリエーションが目を楽しませてくれます。
日本の四季をイメージした20色
明治44年、広島県呉市の工場で創業したセーラー万年筆は、日本を代表する万年筆のブランドのひとつ。優れた職人の技術を継承しながら、優れた書き味の万年筆を作り出してきました。SHIKIORIは、日本の自然が織りなす四季を感じる筆記具シリーズで、万年筆、万年筆用ボトルインク、ボールペン、シャープペンシルがあります。万年筆ボトルインクは、春夏秋冬のイメージカラー各4色の「十六夜の夢」からスタートし、後に春夏秋冬の夜をイメージした4色「月夜の水面」が加わり、全20色となりました。
四季のイメージカラーは次のとおりです。
春:若鶯(わかうぐいす)、桜森(さくらもり)、匂菫(においすみれ)、海松藍(みるあい)、夜桜(よざくら)
夏:藤姿(ふじすがた)、蒼天(そうてん)、土用(どよう)、利休茶(りきゅうちゃ)、夜焚(よだき)
秋:金木犀(きんもくせい)、山鳥(やまどり)、奥山(おくやま)、仲秋(ちゅうしゅう)、夜長(よなが)
冬:時雨(しぐれ)、雪明(ゆきあかり)、囲炉裏(いろり)、常磐松(ときわまつ)、霜夜(しもよ)
このように日本の伝統文化から着想を得たイメージカラーがラインナップされています。ボトルインクは1色1,080円ですが、四季織マーカーは1本216円。万年筆用インクとは成分は異なりますが、万年筆用インクの色味を再現しているので、お気に入りの色をより気軽に楽しむことができます。
水性マーカーだからこその使い方
四季織マーカーは、適度なコシのある筆タイプと細字のツインマーカーなので、万年筆とは異なる書き味、風合いを楽しめます。水性マーカーは、万年筆のように気圧の変動によるインク漏れのリスクが少ないので、たとえば飛行機の移動でも安心して持ち歩けます。
お礼状など文字を書くのに適しているのは、「時雨」や「奥山」のような濃い色です。「桜森」と「蒼天」のような明るい色はメモにアンダーラインを引いたり、アクセントカラーとして活用するのもおすすめですよ。
DATA
セーラー万年筆|SHIKIORI 四季織マーカー
インク:水性染料
字幅:筆(ブラッシュ)、細字(丸芯)