- そもそも風水で何ができるの?
- 風水の基本を知っておこう
- リフォームで住まいに風水を取り入れる際の注意点
- 2019年の干支「己亥」はどんな年?
- 白色インテリアが幸せの鍵
- リフォームでインテリアに白を取り入れるコツ
- 白色インテリア事例
そもそも風水で何ができるの?
風水とは本来、占いや禁忌ではなく、中国の古い思想から生まれた学問です。長い歴史の中で、「こうしたらこうなることが多かった」というデータを積み重ね、人が幸せに生きるためにはどうすればいいのか?ということをまとめたものです。
できる限りの幸運を手に入れたい、不幸はできるだけ避け、万が一降りかかってしまった不幸は小さく済ませたい、そんな誰もが持つ願いを叶えるために生み出されたものと考えるとわかりやすいでしょう。
風水は住居やビルなどの建築物をはじめ、方位、土地、家具、衣類、小物、色、素材、行動に至るまで、ありとあらゆるものに存在します。
風水は人の精神と健康を健全に保つために考えられたものですから、リフォームにも上手に取り入れることができれば、毎日元気に過ごせそうですね。
風水の基本を知っておこう
風水は古代中国の思想が基本になっていますが、今の時代にも当てはまることがたくさんあります。風水はその名の通り、風と水の流れを大事します。風と水はいつも清浄に流れていることが大切で、淀むことを良くないこととしています。住まいにおいても、風通しときれいな水場は健康に暮らすために大切なことですから、当然のことと言えますね。また風水で整理整頓と掃除が重要とされているのも、環境を清浄に整えてこそ健全な暮らしが送れると考えられてきたからです。
風水にはこのようなごく一般的な生活のアドバイスも含まれていますが、考え方の基本は古代中国の思想である「陰陽五行説」にあります。
陰陽五行説とは世界のすべては5つの元素「木・火・土・金・水(もっかどごんすい)」で成り立っていて、それぞれに陰陽が存在するという考え方です。風水では、それらをバランスよく整えることが幸せに暮らしていくコツであるとしています。
例えば、北の方位は「水」、黒い色は「水」、暗さは「水」、鉄は「水」に分類されます。つまり北向きの部屋の壁を黒くして、暗い照明の中に黒色のアイアンの家具を置くといったようなインテリアは、風水的には「水」に偏り過ぎるためバランスが悪いということになります。
リフォームで住まいに風水を取り入れる際の注意点
リフォームで住まいに風水を取り入れたい場合は、この五行を整えるよう考えるといいでしょう。方位、インテリアの色、素材、部屋の目的などに合わせて「木・火・土・金・水」を意識してバランスを取るよう計画を立てます。と言っても、何がどの元素に当たるか考えるのは難しいと思いますので、インテリアに関係する簡単な分類をご紹介します。
【木】方位:東--素材:木、カラー:緑、意味:癒しや落ち着き
【火】方位:南--素材:銅、カラー:赤、意味:活発や華やぎ
【土】方位:中心--素材:黄金、カラー:黄、意味:自分らしさ
【金】方位:西--素材:銀やステンレス、カラー:白、意味:知性やシャープ
【水】方位:北--素材:黒鉄、カラー:黒、意味:静寂や控えめ
五行を整えるというのは、ひとつの元素に極端に偏らないようにするという意味です。例えば南向きのリビングで銅のインテリアや赤色を多用すると、「火」に偏り過ぎるので、活発になりすぎ、家族が家に寄り付かなくなるといったようなことを意味します。
ですから南向きのリビングの場合は、木製品や黄色、白色、アイアンなどをバランスよく使用することで五行が整い、風水的には良い環境ということになります。
またリビングにもっと家族が集まって欲しいと思う場合は、「木」バランスを強めるよう考えます。例えばインテリアに木製品を使ったり、緑色を加える、観葉植物を置くなどすることで、癒し落ち着きの効果が生まれるとされています。
2019年の干支「己亥」はどんな年?
陰陽五行説では、あらゆるものが5つの元素に分類されるわけですから、干支にも元素があります。2019年の干支は「「己亥(つちのと・い)」です。干支は十二支だけでなく、十干と呼ばれる10の分類と組み合わせて合計60種類存在します。己は「土」、亥は「水」です。己は精力が横溢し好調であることを意味しているのですが、実は問題になるのが亥が「水」であること。
2019年の干支における「土」と「水」の関係は、「土剋水」と呼ばれ、「土」が「水」を濁らせ、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があることを意味しています。
つまり2019年に幸せをつかむためには、この「水」の濁りを無くして清浄にすればいいと言うこと。そのために助けになるのが「金」です。「金」と「水」は「金生水」という関係にあり、「金」は「水」を生かし清浄に整えてくれます。
2019年風水リフォームは白色インテリアが幸せの鍵
と言うわけで、2019年の幸せ風水リフォームは、「金」を強化するインテリアにすることです。「金」の強化に効果が高いのは、白色のインテリア。シルバーやステンレスも「金」に分類されますので、銀色や白色に色付けされた金属を使うのもおすすめです。壁や家具は白を選び、床に白いカーペットを敷くのもいいでしょう。カーテンやラグなら手軽に取り入れることができます。
2019年に水まわりのリフォームをするなら、白色を選びましょう。キッチンや浴室、洗面台、便器など、現在の水まわりの人気カラーは圧倒的に白色ですから、製品は豊富に揃っています。特に白い浴槽は、お湯をたたえた時に水の色がとても美しく映えますのでおすすめです。
「土」に負けないよう「水」をきれいにしてくれる白色インテリアで、2019年もハッピーにいきましょう。
リフォームでインテリアに白を取り入れるコツ
白色はインテリアに取り入れやすい色です。世界的な人気のナチュラルモダンスタイルでも、壁は白が基本です。また塩系インテリア、男前インテリアと呼ばれるマニッシュなスタイルも、全体的に彩度を落とした色合わせをするため、白は取り入れやすい色です。リフォームでインテリアに白を取り入れる際は、暖色系か寒色系かといった色味だけでなく、素材感やツヤ感にもこだわることで、部屋の完成度が上がります。
ひとくちに白といっても素材やツヤ感によってイメージが大きく異なります。例えばツヤツヤの白ならモダンなイメージに、ツヤを落としてマットに仕上げるとナチュラルなイメージになります。
人気のヴィンテージスタイルにしたいなら、壁やドアを白色にペインティングをした後に、ヤスリをかけてアンティーク風に仕上げるのも素敵です。
白色インテリア事例いろいろ
2019年の風水リフォームの参考になる、白色を使ったインテリアの事例をご紹介します。ナチュラルなインテリアのダイニングキッチン。木目と白色は鉄板の組み合わせ。レンガの白、壁の白、キッチンの白、異なる素材も白色でまとめればすっきり(パナソニック)
ナチュラルモダンなインテリアには白が必須。白い壁にもビニールクロス、塗り壁、タイルなど様々な選択肢がある(LIXIL)
白い水まわりは清潔感がある。ナチュラルな木目カラーをアクセントに使って優しい雰囲気に(TOTO)
2019年の風水リフォームは、ちょっとしたインテリアの工夫で、大きな躍進が望める年になりそうです。まずは全体のバランスを整えつつ、「金」のパワーでハッピーにいきましょう。
風水監修:村上瑞祥
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